パソコンは、今や多くの人々の暮らしに欠かせない必需品となっています。しかしパソコンは、電化製品の中では比較的壊れやすく、そのため、常に2台を常備している人も少なくありません。暮らしの中でパソコンへの依存度が高い場合、パソコンは壊れるもの、という前提で対応していないと、壊れたときにたいへんな事態となります。日本の電化製品は、めったなことでは壊れませんが、パソコンは例外です。購入1年後に壊れるのも普通のことです。
まさかそんな短期間に壊れると予想している人は少ないですから、壊れてパソコンが使えなくなると、相当不便なことになります。パソコンが利用できなくなる、ということだけなら、新しいパソコンを購入することで解決しますが、保存していたデータが失われるということに関しては、お手上げです。その喪失感は、測り知れないものです。専門家に頼んで、1万円以上の費用を支払って復元してもらうことは可能ですが、人にデータを見られたくないというケースもあり、また、費用面からも難しい状態です。
そのデータの復旧が、『Recoverit』という無料ソフトを利用すると、自分でおこなえるようになる、と評判です。「Recoverit」は、ハードディスクのみならず、USBメモリやSDカードといったほとんどの記録メディアから、ほぼすべての形式のファイルを復元できるソフトです。復元したいデータがある記録メディアをスキャンし、記録データを表示し、利用者がそこから目的のファイルが探せる仕様になっています。フォーマットした記録メディアからでも、データを復旧できます。ハードディスク全体の復元となると、かなりの時間を要しますが、必要なファイルだけを選択して復旧させることも可能です。
パソコンを使っていて、うっかり必要なファイルを削除してしまい、それに気づけぬままごみ箱を空にした場合、データは取り戻せなくなります。また、ウィルス感染などの理由で、泣く泣くハードディスク全体を初期化しなければならなくなることもあります。リカバリーディスクをトレイにうっかり残しておいて、自動的にフォーマットが始まったという例もあります。こうした場合に利用できるのが、「Recoverit」です。
また、パソコンが故障して修理に出したら、個人情報保護の観点から、まずはハードディスク全体が消去されますから、戻ってきたときにはデータはすべて消えています。しかし、修理に出したときのハードディスクが戻ってくれば、「Recoverit」でデータを復旧できる可能性があります。データを復元するためには、まず『Recoverit』のサイトから、無料版をダウンロードしましょう。
上書きさえされていなければ、ファイルが復元できる可能性が高いです。
復元できなかった場合、必要なファイルの保存領域が既に上書きされている可能性があります。しかし、どうしても必要なファイルであれば、念のため、専門業者に頼んでみるのもひとつの方法です。費用は、1万円以上は覚悟しておく必要があります。
『Recoverit』はパソコンだけでなく外付けリームバブルデバイスのデータ復元も行えます。誰にでも簡単に利用できて、様々なファイルや機器に対応しているというメリットがあります。
加藤清明
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