パソコンや外付けディスク内のファイルを誤って消してしまったり、間違えてゴミ箱の中を空にしてしまうことは、誰でも一度は経験しているのではないでしょうか。また、OSやソフトの誤動作等により、電源を強制的に切らざざるを得ず、次に立ち上げた時に必要なデータが消えてなくなっていたり、ハードウエアの故障やソフトウエアの誤作動で消えることもあります。そういう時は、データ復元ソフトが役に立ちます。ここでは、日本語対応の無料データ復元ソフトを使ってファイルを復元する方法と、お勧めツール4選をご紹介します。
デバイスの状況や上書き保存など、条件によって100%復元できるとは言えませんが、大切なデータを復元したい時には、是非お試しください。
データ復元ソフトRecoveritは、パソコンやHDD、SDカードやUSBメモリーなどの様々な端末において発生したデータ損失を素早く復元することができます。文書や画像、音楽やビデオファイルだけではなく、電子メールにも対応することが可能です。以下ではRecoveritでパソコンのデータを復元する手順を説明します。
Step1.Recoveritを起動して、消えてしまったデータが保存されていたHDD、外付けデバイスを選択
Step2.フォルダを指定し、クリックするとスキャンが開始される
Step3.スキャン後、復元したいファイルをダブルクリックしてプレビューを行う
Step4.そのファイルで良ければ復元ボタンをクリックして完了
RecuvaもパソコンのHDDをスキャンし、データを復元するフリーソフトです。復旧可能なファイルは緑、黄、赤で色分けし、復元確率がわかりやすく表示されます。また、音楽、動画、ドキュメントなど復元したいファイル形式が選択できます。一方で、CD、DVD、Blu-rayなどの光学ドライブは認識できないようです。その操作手順は以下です。
Step1.Recuvaを起動し、キャンセルボタンをクリック
Step2.画面右上の「オプション」をクリックし、一般タブで使用言語「Japanese」を選択
Step3.左上の「メニュー」をクリックし、復元したいファイルの元の保存先を選択
Step4.「スキャン」ボタンをクリックすればスキャンが開始される
Step5.スキャン後、緑、黄色、赤で色分けされるので、復元確率を確認する
Step6.ターゲットファイルをクリック、右側の詳細タブで作成日時などを確認できる
Step7.復元したいファイルをチェックし、右下の復元ボタンを押して復元
PDiskDiggerはパソコン、HDD、メモリーカード、USBメモリーなど、あらゆるデバイスに対応し、削除してしまったファイルを元に戻すことができるソフトです。その操作手順は以下です。
Step1.DiskDiggerを起動して、日本語表示ではない場合、「Language」を開き「日本語」を選択
Step2.画面の復元したいディスクを選択
Step3.「ファイルシステムをスキャンする」か「より深く掘る」を選択し、「次の」をクリックするとスキャン開始
Step4.スキャンが終わると検出したファイルが一覧表示され、右側でプレビューができる
Step5.確認後メニューバーの「選択されたファイルを保存」をクリックして保存先を選択
Step6.登録キー入力画面が表示されるが無視し、5秒待って「続行登録なし」ボタンを押すと保存できる
USBメモリ復旧はリムーバブルストレージの専用復旧ソフトです。USBの復元に対応していますが、ドライブにマウントされていないmicro SDカードには対応していません。個人利用であれば回数や容量に関わらず無料で使用できますが、会社のパソコンや、自宅でも仕事のデータ復旧では使えません。その使用手順は以下です。
Step1.復元したいUSBメモリーをパソコンに接続
Step2.USBメモリ復旧を起動
Step3.USBメモリを自動的に検出するので、該当USBメモリーを選択
Step1.スキャンを実行
Step4.右下の「詳細スキャンをスキップ」をクリックすれば、結果を表示できる。詳細なスキャン結果を確認したい場合はそのまま待つ
Step5.スキャン後データのファイル名を確認し、チェックを入れて右下の「選択した項目を保存する」を選択
Step6.復旧データの保存先を選択し、「保存する」をクリックして復元完了
データ復元ソフトRecoveritは、無料版でも、多種多様な形式のファイルに対応し、データ容量は100MBまで対応できます。有料版の場合は容量制限なしで利用でき、さらに壊れたメディアや起動しないような端末からでもデータを復元することができますが、まずは無料で試してみて、必要に応じて有料版を購入してみてはいかがでしょうか。
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