デジカメやスマートフォン、タブレット端末で大量のデータを保存したり持ち運ぶ際にメモリーカードが用いられています。本体からカードを取り出すことができるので、携帯端末からパソコンにファイルを移動させたり、大量のデータを保管しておく際に便利です。
携帯端末でもメモリーカードに保存されているファイルを管理することができますが、小さな画面で操作をするので誤って消去してしまう恐れがあります。端末によっては意図せずに勝手にメディアのフォーマットが実行されたり、セキュリティアプリがウィルスと誤認してファイルを削除してしまう場合があります。
もしもメディアからファイルが削除されても、上書き保存をしない限りはデータの内容は残っています。そのため、専用のソフトウェアを利用すればメディアから失われたファイルを復旧させることができる場合があります。もしも誤ってファイルを削除したことに気付いたら、メディアに別のファイルが上書き保存されることがないようにするためにメモリーカードを端末から取り出しておきます。その後、カードリーダーとパソコンを利用して、失われたファイルの復旧を試みることができます。
iSkysoftの「Recoverit for Windows」は、削除されたファイルを復旧させるためのソフトウェアです。Windows 2000以降のパソコンで動作し、従来型のハードディスク(磁気ディスク)の他にフラッシュドライブでもデータを復元させることができます。他にも削除したファイルを復元させることができるソフトウェアがありますが、「iSkysoft Recoverit for Windows」はディレクトリごと削除したファイルも復旧させることができるという特徴があります。専門的な知識を持たない人でも簡単に失われたデータを復元させることができます。
カードリーダーとiSkysoft「Recoverit for Windows」がインストールされたパソコンを用意し、メモリーカードをカードリーダーに挿入してパソコンと接続しておきます。「マイコンピュータ」からメモリーカードのドライブ(E:など)を確認しておきます。
ファイルのスキャンが完了できたら、ファイルの一覧が表示されますので、復元したいファイルを選択します。そして、「復元」をクリックします。
保存先を指定してからファイルを保存します。保存先としてメモリーカードも選択できますが、作業が終わるまでは上書き保存されるのを防ぐためにパソコンのハードディスクなどを指定するようにしましょう。
iSkysoftの「Recoverit for Windows」はファイル消去やフォーマットによって削除されたメモリーカードのデータを復旧させることができます。別のファイルが上書き保存されてしまうと二度と復旧させることができなくなるので、もしも誤ってデータを削除してしまったことに気付いたらすぐにメモリーカードを取り出しておくようにしましょう。
渡辺純子
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