デジカメが日常生活に浸透した昨今、写真の管理が格段に楽になりました。何しろ原本はデジタルデータですからフィルムと違ってストッカーは不要ですし、色褪せする心配もありません。保管専用のハードディスクとDVD-Rの組み合わせといった具合にバックアップを二重に取ればデータは半永久的に保存可能です。それでもなお解決できないのがヒューマンエラーや何らかの原因で意図せずに消えた画像の問題です。後者はともかく、前者は自分の責任だからと潔く諦めますか。いいえ、そんな必要はありません。『Recoverit』を使えば、かなりの確立で簡単に消えたデータを元に戻すことが可能です。
写真を撮る場合、同じ時刻、同じシチュエーションで何度もシャッターを切ることがあります。簡単に言えば撮り直しや保険ための追加ショット。撮り直しの原因となった失敗含みのショットはパソコンに取り込まれた後、即廃棄となる傾向にあります。理由は狙った構図からの逸脱が大きいから。しかし、撮った写真を全て確認した後になって、消したショットにこそ意外性があって一番面良かったような気持ちになることがあります。せめてごみ箱を空にしなければ、せめてメモリーカードのデータさえ残しておけばと反省するわけですが、そんな時も「Recoverit」があれば安心です。これを使えば、空にした直後のごみ箱や削除したてのメモリーカードのデータならほぼ100%の確率で復元することができます。
共通な場所、デスクトップ、ごみ箱、コンピューター全体などの中から指定するわけですが、狭い検索範囲の方が処理も速く終わるため、具体的なフォルダー名が分かる場合は参照ボタンを押してC:\Photo\2017のように特別な場所をピンポイントで指定する方法が効率的です。範囲を指定後、「開始」を押すと検索オプションを指定する画面が現れます。
消えた画像を復元する方法としてはフリーソフトを使うのもひとつの手です。処理機能が豊富とは言えませんが条件さえ合えば自分で処理できるメリットがあるので良い選択と言えます。また、業務目的ならば専門の業者に発注するのも一つの方法です。
データの復旧作業はプロに任せるのが一番なのは間違いありません。しかし、そのような事態は見積もりさえも煩わしい状況で発生するのが現実です。また、データの誤消去は直ぐに対策すれば確実に復元可能であることを考えれば、多くの場合作業開始から10分以内に処理が完了する『Recoverit』 で対処するのが実際には最も実用的な方法と言えます。
加藤清明
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