メモリースティックは1997年にソニーが発売した小型メモリーカードで、ビデオカメラや携帯端末などの記録用に利用されていました。カードリーダーを利用すればパソコンでもアクセスすることが可能なので、撮影機器や携帯端末からデータを移動させる際やUSBメモリと同じようにデータの一時保存のために使用することができます。
メモリースティックを利用すればビデオカメラや携帯電話などで撮影した動画や写真を大量に保存することが可能ですし、パソコンにデータを移動する際に便利です。パソコン以外の機器を使用してメモリースティックに保存したデータの整理を行う事も可能ですが、撮影機器が連番のファイル名を付けている場合には誤ってデータを削除してしまう恐れがあるため、注意を払う必要があります。
メモリースティック内のファイルを誤って削除してしまった場合でも、別のファイルが上書き保存されていなければデバイスにデータが残されている可能性があります。そのため、誤ってファイルを削除したことに気付いたらメモリースティックの使用をただちに中止して、データ復旧用のツールを利用して復元作業を行います。メモリースティック内のファイルを復元させる場合には、パソコン用のソフトウェアが必要です。
カードリーダーなどを利用してメモリースティックをパソコンからアクセスできる状態にしておき、パソコンで復旧用のツールを起動してデータの復元作業を行います。パソコンのHDDで削除したファイルを復旧させる場合にはフリーソフトも利用できますが、フラッシュメモリーで削除したファイルを復旧させる場合には有償版のソフトウェアが必要です。メモリーカードやUSBメモリなどにも対応しているデータ復旧ツールとして、『Recoverit』が利用できます。
「Recoverit」はパソコン用のHDDの他にUSBメモリ、メモリーカードなどで削除したファイルを復旧させるためのツールです。「Recoverit」は復元できるデータの種類が限定されていないので、どのような形式のファイルでも対応可能です。そのため、大容量のHDDを使用する場合やUSBメモリやメモリーカードを頻繁に利用する際に、ファイル削除のトラブルに備えてパソコンにインストールしておくことができます。パソコンを使って仕事をする場合は、誤操作でデータを削除してしまうと金銭的に大きな被害を受ける可能性があります。業務でパソコンを利用している場合には、万一の場合に備えた“保険”として「Recoverit」を活用することができます。
ファイルを保存する際は、必ずパソコンやUSBメモリなどの別のドライブを指定します。
「Recoverit」はHDDの他にパソコンからアクセス可能なフラッシュメモリでも削除したファイルを復元させることができます。万一の場合に備えて、あらかじめパソコンにインストールしておくことができます。
渡辺純子
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