PCで作業をしている時に、誤って必要なファイルを削除してしまう場合があります。Windows PCでファイル削除の操作をすると、ファイル名の先頭の1文字だけが削除され、データが抹消される訳ではありません。そのため、ドライブに他のファイルが上書きされていなければデータを回復させることができます。削除されたファイルを復元するためには、専用のデータ復元・復旧ソフトが必要です。
削除されたファイルを復旧させるソフトは無料で入手できるものから有料版までさまざまです。フリーソフトの場合はデータの種類が制限されていたり、成功率が低い場合があります。一番のオススメは、有料版の「Recoverit」です。これは全ての形式のファイルに対応していて、USBメモリやSDカードなどのフラッシュドライブにも対応しています。フォーマットして消えてしまったディスクのパーティションも復旧できます。フリーソフトと比べて操作が簡単で成功率が非常に高いという特徴があります。Recoveritは Windows版とMac版があります。
フリーソフトであれば「Recuva 」がおすすめです。ハードドライブとUSBメモリに対応していて、ファイルの完全消去も可能です。Recuvaは「窓の杜」からダウンロードできます。Recuvaは一部のマイクロSDカードには対応していません。
「Glary Undelete」も「窓の杜」から無料でダウンロードできます。最初に起動するとフランス語で表記されますが、日本語を選択することができます。ファイルの検索機能が充実しているという特徴がありますが、WindowsXPから8.1までしか対応していません。
「Pandora Recovery」は有料版と無料版があり、ファイル検索が素早いという特徴があります。無料版は画像ファイルにのみ対応しています。公式サイトから無料版(WindowsとMacの両方の対応)をダウンロードすることができますが、英語版のみです。
「EASEUS Deleted File Recovery」は日本語に対応していて、公式サイトからダウンロードできます。無料版(2GB分までの試用版)と有料版があります。ディレクトリごと削除されたファイルも復旧させることができて成功率が高いという特徴があります。有料版のライセンス料は8,900円/台と高めです。
「Shadow Explorer 」はWindowsの「ボリューム シャドウ コピー サービス(VSS)」によって作成されたバックアップデータを使ってファイルを復旧させることができます。VSS以外のデータには対応しておらず、一部のファイルしか元に戻せません。
「Undelete 360」はハードディスク以外にもSDカードやUSBメモリにも対応しています。シンプルで使いやすいという特徴があり、有料版と無料版があります。Undelete 360は海外メーカーの製品で、日本語には非対応です。メーカーの公式サイトも英語表記で、日本語でのサポートは受けられません。
「SoftPerfect File Recovery」はプログラムのサイズが小さいという特徴があり、シンプルで操作が簡単という特徴があります。英語版のみで、WindowsXP~8までしか対応していません。公式サイトでは配布・サポートが終了していますが、Vectorからダウンロードできます。
「Recoverit」はパソコンのファイルシステムについての専門的な知識を持たない人でもウィザードモードを利用すれば簡単に利用できます。削除したファイルを復元する場合にはRecoveritが一番オススメです。操作が簡単で復元の成功率が高いという特徴があります。
渡辺純子
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