Vtuberの基礎と講座で使える無料ソフト
最近、日常のあらゆる場面で「VTuber(バーチャルYouTuber)」と呼ばれる2次元キャラクター(アバター)を見かけるようになりました。YouTube上で見られるVTuberは企業CMなどに起用されることが多々あり、アイドルやアニメキャラと同じようなイメージを持つ人もいるでしょう。この記事では、VTuberに関する基礎的な知識やVTuberに必要な無料の動画編集ソフトについてご紹介します。
- Part1:そもそもVTuberってなに?
- Part2:Vtuberのメリット・デメリットとは
- Part3:Vtuberを始めるにあたって必要な機材
- Part4:Vtuberにおすすめの無料動画編集ソフト
Part1:そもそもVTuberってなに?
Vtuberとは「Virtual Youtuber(バーチャルユーチューバー)」の略語で、動画共有サイトのYouTubeにおいて仮想キャラクター(アバター)を出演させ、本人は顔を出すことなく動画配信している人たちのことを指します。主に仮想キャラクター(アバター)の声は人間が担当し、3DCGで外見を制作したアバターの動きにモーションキャプチャーで人間の動きを反映させたものが配信されていますが、二次元でありながらリアリティーが高いものがほとんどです。なかには100万人以上ものフォロワーを有し、1億円以上を稼いでいるVTuberもいるようです。
Part2:Vtuberのメリット・デメリットとは
まず、VTuberは素顔を晒すことなくアバターとして活動できるため、雑談やゲーム実況といったものからニュース配信など、個人スキルを生かした配信ができることがメリットです。また、アイドルのような扱いをされるアバターの場合、誕生日やイベントなどのライブ配信中に視聴者がお礼や応援の気持ちを込めてお金を送る「スパチャ」を稼ぐことができるということも魅力の一つです。
一方、一から作成する場合、アバターの認知に時間を要するのがデメリットです。その場合、アバターに付随する声質やトーク力、ユニークな個性を持ち合わせた演者を探す必要があります。そして、視聴者を飽きさせないアイデアや企画力などの手腕も問われることになるでしょう。人気Vtuberとのコラボを計画することもできますが、規模や予算によっては金銭的に大きな負担となることも考えられます。
Part3:Vtuberを始めるにあたって必要な機材
Vtuberに必要なもの
まず、マイクについては1万~1万5千円程度のものを選びましょう。一人で収録する場合は単一指向性のマイク、何人かで収録する場合は全指向性のマイクが必要になります。そのほかに、WEBカメラについては顔や腕などの動きをトラッキングするために必要ですが、3千円以上のものを選びましょう。また、体の動きをモデルに反映させるため、モーションキャプチャーデバイスが必要になります。価格帯に幅がありますが、5万~10万円程度のものを用意しましょう。そして、VtuberになくてならないのはPCです。十分に機能が揃っているPⅭのほうが作業がスムーズなため、25万~30万円程度のものを選ぶといいでしょう。
PC (パソコン)のスペック
3Dや2Dのモデルをアバターとして動かす上で、ある程度スペックが備わったPCが必要になります。まず、動画処理や生放送においてストレスなく集中するためには、電源を入れてからスムーズにアプリケーションが起動するような高速データ処理を行えるメモリを搭載したものがいいでしょう。また、高精細なCG・アバター制作のため、8Kレベルで映像を編集できるような機能が搭載されていることも必要です。基本的にこのような機能のあるPCを選べば、安心して活動することができるでしょう。
Part4:Vtuberにおすすめの無料動画編集ソフト
最新バージョン登場!Filmora (フィモーラ)
- トランジション、エフェクト、エレメント、動画結合、動画カット、動画テロップ挿入
- BGM編集、雑音除去、キーフレーム、モーショントラッキング、クロマキー合成
- キーフレーム、モーショングトラック、オーディオダッキング、カラーマッチ
- ローカル、デバイス、ウェブサイトとDVDの四つの方式で動画を出力できる
初心者向け基本操作ガイド
操作画面がシンプルなため、編集初心者でも簡単に始められます。例えば、ドラッグアンドドロップやワンクリックだけで動画を思い通りに作ることもできます。主な機能としては、動画の上でグラフィックをアニメーションのように追跡できる「モーショントラッキング」やワンクリックで色補正できる「カラーマッチ」、動画の途中で自由な効果を適用できる「キーフレーム」などがあります。
PowerDirector
プロが使用する機能は搭載されていますが、動画編集の初心者でも操作がしやすくなっています。また、 アバターの動画を挿入することで、ゲーム実況などの動画編集が可能です。主な機能としては、映像のさまざまな効果をアニメーションしてコントロールすることのできる「キーフレーム」や背景を取り除いて好きな背景を合成できる「グリーンスクリーン合成」、オブジェクトの動きにあわせて文字や画像を動かせる「AI モーショントラッキング」などがあります。
AviUtl
「KENくん」によって開発された動画編集ソフトです。AviUtlは無料で効果音や文字、映像効果を付けることができ、使用できるプラグインも多数存在します。例えば、かわいらしく文字を登場させたり、カメラの反射光やレトロノイズなどを拡張することも可能です。一方、Filmora製品と違い、CG映像を作る場合は自分で一からイメージして作る必要があります。
まずは無料の動画編集ソフトで基礎から
カワイイ・ステキなキャラクターが歌を歌ったり、ゲームの実況をする様子が若い人たちを中心に人気を集めています。Vtuberに興味がある人は、まずは無料の動画編集ソフトで基礎的なことをマスターするといいでしょう。無料のソフトで学ぶことができる動画編集技術は他のソフトでも十分通用するため、有料のソフトを使う前にぜひ試してみてください。