動画の画質を向上
肉眼では明確に識別できないほど繊細で微妙な調整を行うことで、動画の画質を驚くほど向上させてクオリティを上げることができます。今回はそのテクニックをご紹介します。
Part1:動画の画質を向上させる方法
動画の画質を向上させる方法はいくつかありますが、以下のポイントはぜひ押さえておきたいところです。
●手ぶれ補正
手ぶれがある動画は、躍動感や緊迫感を演出するときに有効な手法ですが、通常の動画では視聴者の集中力を下げる要因になり、視聴者維持率にも影響します。カメラを固定していないことが原因で映像の焦点が合わずにグラグラしている場合は、手ぶれ補正を行いましょう。
●色調補正
色調補正はプロにとってはなくてはならないテクニックで、動画そのものの品質を向上させることが可能です。動画構成の編集がすべて終わったら、最終的に色調補正をして魅力的な映像に仕上げましょう。
動画の画質を向上できる無料ソフトFilmora
Filmora(フィモーラ)は、高機能の動画編集ソフトです。エフェクトやトランジションなどを標準で多数搭載!インポートした動画を簡単操作でプロレベルの動画に変身させることが可能です。
最新バージョン登場!Filmora X(フィモーラ)
- カラー補正、手ぶれ補正、動画テロップ挿入、ノイズ除去
- キーフレーム、モーショントラッキング、クロマキー合成、タイトル挿入、字幕編集
- PIP(画面分割)、無音検出アドオン、ARステッカー、AIポートレート
- ローカル、デバイス、ウェブサイトとDVDの四つの方式で動画を出力できる
動画の画質を向上させる方法:手ぶれ補正
Step1.Filmoraを起動して動画をインポートします。
Step2.動画をタイムラインに乗せてダブルクリック > [手ぶれ補正] にチェックを入れます。チェックを入れると動画の分析が開始します。分析の進捗率100%になるまでお待ちください。分析処理が完了したら、動画を再生して確認します。
動画の画質を向上させる方法:色調補正
色調補正は、光と色のレベルを調整することにより、動画のビジュアルを編集する作業です。動画全体が自然で一貫した見た目になるように仕上げる重要なプロセスになります。
Filmoraの色調補正
Filmoraでは、専用のカラーウィンドウでスライダーを使った直感的な編集が可能です。一般的に、映画やテレビ番組制作では、全体の動画構成の編集が終わった後に、色補正 ⇒ カラーグレーディングの順番で作業が行われます。色補正では、人間の目で見たような自然な色味に近づけることが目的です。そのため、映像の全体的な印象を「均一」に見せることが大切になります。カラーグレーディングでは、動画に芸術的な要素を取り入れるクリエイティブな作業を行います。映画などでは、その独特の雰囲気を演出する効果があります。
ホワイトバランス
撮影したときの映像のカラー温度に基づいて「K:ケルビン」という値で表示されます。たとえば、カメラのホワイトバランスを5600Kに設定、使用したライトのカラー温度が5600Kの場合、カラー温度が等しいので映像がより自然に見えます。
Step1.Filmoraを起動して、動画をタイムラインにドロップします。
Step2.クリップをダブルクリックして [色] をクリック > カラーウィンドウを開きます。
Step3.[ホワイトバランス] から [オート] をクリックすると、より全体を自然に見せることができます。[色温度] などのスライダーを使って調整することも可能です。元の映像に戻したい場合は [リセット] ボタンをクリックしてください。
トーン
[トーン] では、映像全体のカラー補正を行います。
コントラスト
映像にコントラストを追加することでクリップ内の陰影にメリハリがつき、より印象的にすることができます。
彩度
色の鮮やかさを調整できます。スライダーを右に移動すると映像の鮮やかさと活力が増し、左に移動すると色の強度が下がります。
輝度
より自然に見せるために調整します。
3D LUT
映像をよりスタイリッシュに演出するなら [3D LUT] を活用しましょう。[3D LUT] は、クリップの上に適用されるフィルターではなく、指定した映画やテレビ番組で使われているカラーグレーディングの設定を元に、編集中のクリップの光と色を変更するものです。カラーグレーディングを使えば、映像に独特のスタイルを確立することができます。Filmoraは人気海外ドラマや映画の [3D LUT] を豊富に搭載。ぜひ活用してステキな映像に仕上げてください。色調補正「前/後」のイメージは「ホワイトバランス/トーン/3D LUT」のそれぞれのチェックボックスをOn/Offにして確認してください。
Part2:画質を向上できるソフトTop5選
【No.1】AVS Video Editor
ホワイトバランスや色彩をカラーチューニングで調整できます。手ぶれ補正も可能です。
【No.2】Nero Video
シンプルなインターフェイスで楽々スライドショーを作成可能。動画をテーマに当てはめれば、簡単にプロのような動画に仕上がります。
【No.3】AnyMP4
動画の回転やコントラストの調整、豊富なトランジションやフィルターで印象的な動画に編集できます。ほとんどの動画ファイル形式に対応しています。
【No.4】Video Enhancer
日本語対応していませんが、ノイズ除去、色補正、シャープ化などで画質を向上させることができます。
【No.5】FonePaw スーパーメディア変換
ノイズ除去、色調調整、動画回転などの機能を搭載。動画の明暗調整、ホワイトバランス、色相など解像度以外の細かい設定も可能です。