動画の編集を効率化するテクニック
動画の編集に時間がかかり、作業効率の悪さに悩んでいる人もいるでしょう。この記事では、編集作業を効率化するテクニックをいくつかご紹介していきます。動画の編集はクリエイティブですから、時間のロスを減らして作業を効率化することで集中力の低下も抑えられ、クオリティーの向上にもつながります。ぜひ参考にしてください。
Part1:メディアを整理して編集効率を上げる
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- トランジション、エフェクト、エレメント、動画結合、動画カット、動画テロップ挿入
- BGM編集、雑音除去、キーフレーム、モーショントラッキング、クロマキー合成
- キーフレーム、モーショングトラック、オーディオダッキング、カラーマッチ
- ローカル、デバイス、ウェブサイトとDVDの四つの方式で動画を出力できる
動画編集を効率化!Filmoraで使える時短テクニック5選
編集したい動画などの素材を動画編集ソフトに読み込むとメディアはグループ分けされず、素材には供給源のコードネームが付いた状態でフォルダにひとまとめにされます。この状a態ではさまざまな要素がバラバラな順番で配置されるため、目的の素材を探すのにその都度時間がかかるでしょう。ファイル数が多いほど探す手間がかかり、時間のロスも増えて作業効率は低下します。そこで、読み込んだ素材は「映像」や「写真」、「モーショントラフィック」や「音楽」などのように要素ごとに分け、編集者が探しやすいように別々のフォルダに整理しましょう。また、フォルダ名もできる限り具体的で分かりやすくした方が探しやすくなります。
Part2:プロキシを使って読み込み速度を上げる
「プロキシ」とは、画質の低解像化を指します。近年は4Kやパノラマでの撮影も簡単にできるようになり、編集する動画の容量は増えています。容量が多い動画は読み込みや再生速度が遅くなりやすく、編集時の確認作業のたびに時間をロスし、効率的ではありません。音楽やエフェクトを加えると、時間のロスはさらに増えます。プロキシを使い、編集する動画の解像度を下げ、容量を少なくして読み込みや再生速度を上げましょう。たとえ1回が数秒の小さなロスでも、何度も繰り返すと大きなロスになります。ロスを減らして編集作業を効率的にするために、プロキシは重要です。
Part3:タイムラインを整理し、要素ごとに編集する
動画の編集ソフトでは複数のタイムラインを表示できますが、ビデオやオーディオ、セリフ用や音楽用などトラックごとに整理すると編集しやすくなります。例えば、「ビデオトラック1」をメインの映像、「ビデオトラック2」にBロール、「ビデオトラック3」にはグラフィックやテキストと整理し、映像の素材だけにします。同様にオーディオであれば、1にセリフ、2に音楽用と整理し、オーディオに関する素材だけにしましょう。
タイムライン上では、編集点や挿入点、切り離す部分など多くの要素を考えるクリエイティブな作業が行われます。整理されていないタイムラインの中から素材を探すと時間のロスになり、集中力の低下にもつながるでしょう。集中力を保って編集作業に取り組めるように、事前のタイムラインの整理は大切です。また、タイムラインを整理すると要素ごとの編集がしやすくなるメリットもあります。ビデオならビデオだけ、オーディオならオーディオだけに集中して編集した方が作業効率は高くなります。
映像を編集しながら音楽やセリフ、エフェクトの挿入など複数の要素を同時進行すると悩む時間が多くなり、作業効率が低下します。雑誌の編集では、記事を書く人と記事の文法や誤字がないかを確認する人で作業が分けられています。これは1人が記事の作成と校正の両方をするより、記事を書くだけ、校正するだけというように1つの作業に集中した方が効率的だからです。動画の編集も同様に、1つずつ要素の編集に取り組んで作業効率を上げましょう。
Part4:ショートカットをカスタマイズ
作業効率を上げるために、キーボードショートカットキーはカスタマイズしましょう。ショートカットキーはデフォルトでも設定されてます。しかし、編集者によって使用頻度が高いコマンドには違いがあり、不要なコマンドもあるでしょう。例えば、1番使うコマンドをショートカットキーの「C」に変更します。そうすることで押すキーの数が減り、わずかな差ですが使用頻度が高いほど作業効率が増します。
編集ソフトは性能が向上した分、ショートカットキーに設定されたコマンドも多くなりました。ショートカットキーを覚えるだけでも手間がかかり、デフォルトの設定がすべての編集者に適しているわけではありません。使うコマンドだけを押すキーの少ないショートカットキーに設定し直し、作業効率を上げましょう。
繰り返す作業ほど効率化しよう
ここでは、動画の編集作業を効率化するテクニックをご紹介しましたが、一つひとつは数秒程度の短縮にしかなりません。しかし、編集は作業と確認を何度も繰り返すため、トータルで短縮される時間は大きくなります。長時間の編集作業は集中力の低下にもつながります。作品のクオリティーを保つためにも、編集作業を効率化するテクニックを試してみてはいかがでしょうか。