動画テロップの基本
動画編集において必要な作業が、動画テロップの挿入です。テロップとは字幕のことで、普段見る映画やテレビ、個人のYouTube動画などで用いられます。主に音声で伝わりづらい場面やハウツーを要約して伝える場面などに使用。さらにはタイトルやオープニングにも、テロップ編集が使用されています。そのため動画編集の基本テクニックとも言えるでしょう。
今回は無料動画編集ソフト「Filmora」を使用した、動画テロップの入れ方やコツを詳しく解説します。また実際に使える編集テクニックを3つ紹介。簡単に本格的な動画編集が可能です。
Part1:セーフゾーンを表示
使用する動画編集ソフト「Filmora」の特徴を簡単に解説。セーフゾーンについての説明とテロップの入れ方を解説します。2種類あるセーフゾーンを意識するとややこしく感じるでしょう。しかし現在は、あまり気にする必要がないため安心して編集しましょう。
Filmoraの特徴
特徴:「Filmora」は誰でも簡単に動画編集できる、編集初心者におすすめのソフトです。わかりやすい編集画面に直感的な操作性が人気。BGMやエフェクトなどのテンプレートも充実しており、誰でも簡単にオリジナル動画を作成できます。また機能性も非常に豊富です。初心者だけでなく、プロクリエイターからも高い評価を得ています。
Filmoraでセーフゾーンを表示
セーフゾーンとは、画面内にテロップが表示される領域のことです。セーフゾーン内では、スマホやパソコンなどの再生デバイスに関係なく確実に表示します。編集の際はセーフゾーンの領域に収まるよう、意識してテロップを入れましょう。
セーフゾーンは約90%の領域内に動画の背景や素材を収める「アクションセーフ」、約80%の領域内に文字を収める「タイトルセーフ」の2種類が存在。現在は素材と文字、どちらもアクションセーフ内に収めるのが主流です。セーフゾーンが視認できれば、テロップが見切れるといった失敗がなくなります。
セーフゾーンの表示方法は以下のとおりです。
- Filmoraを起動する
- メニューバーから「表示」をクリックする
- 「セーフゾーンを表示」をクリックすると、プレビュー画面にセーフゾーンを表示する
Part2:Filmoraで簡単にテロップを編集する方法
Filmoraを使ったテロップ編集のやり方を解説します。やり方は非常に簡単。テンプレートからお気に入りの表示方法を選ぶだけです。
Filmoraを使ったテロップ編集のやり方は、以下のとおりです。
最新バージョン登場!Filmora X(フィモーラ)
- エフェクト、エレメント、動画結合、動画トリミング、動画テロップ挿入、音声調整
- キーフレーム、モーショントラッキング、クロマキー合成、タイトル挿入、字幕編集
- PIP(画面分割)、無音検出アドオン、ARステッカー、AIポートレート
- ローカル、デバイス、ウェブサイトとDVDの四つの方式で動画を出力できる
- 「タイトル」タブをクリックする
- 被写体(プレイヤー)を2段目のトラックに乗せます。
- テンプレートからお気に入りを選び、タイムラインにドラッグ&ドロップする
- タイムラインまたは、プレビューのテキスト部分をダブルクリックする
- テキストの編集が可能になるため、フォントや大きさなどを変更する
Part3:テロップ編集テクニック3選
テロップ編集のやり方が理解できた次は、さらに役立つテクニックを紹介します。紹介するのは、「レイアウトの調整」「トランジションの追加」「テキストクリップの長さ調整」の3つ。どれも動画の雰囲気をより伝わりやすくする、重要な編集テクニックです。
レイアウトの調整
テキストのレイアウトを調整する際、プレビュー画面から直接操作しがちです。しかし背景と文字を個別に調整する作業が発生するため手間がかかります。「せっかくバランス良く配置したのに、再び配置し直さないといけない」といったことにもなるでしょう。そんな悩みを解消する機能で、テキストクリップ全体の素材を一括で調整します。
一度の作業でテキストレイアウトを調整するやり方は、以下のとおりです。
- タイムラインのテキストクリップをダブルクリックする
- 「ビデオ」タブをクリックする
- 「変形」項目にある「ポジション」で、テキスト全体を一括で調整する
トランジションの追加
テキストがただ表示されるだけでは、動画の雰囲気は伝わりにくいでしょう。トランジションを追加すれば動画の雰囲気にあわせた、動きのあるテキストを演出します。
ほかの素材とおなじく、Filmoraでは豊富なトランジションがテンプレートで存在。文字だけに対して動きを反映させるトランジションと、下層にある背景まで動くトランジションがあります。いろいろ試してみて、動画の雰囲気にあったトランジションを選びましょう。
トランジションを追加するやり方は、以下のとおりです。
- 「トランジション」タブをクリックする
- テンプレートから好みのトランジションを探す
- テキストクリップにドラッグ&ドロップして追加する
テキストクリップの長さ調節
テンプレートによって、テロップの表示時間にバラつきがあります。これでは動画内の様子とテロップが一致しません。会話や解説動画など、口の動きやセリフが終わるまではテロップを表示させた方が自然でしょう。
BGMやアニメーションと同じように、簡単にクリップの長さを調節できます。動画にテロップ編集する上で欠かせないテクニックなので、必ず覚えておきましょう。
テキストクリップの長さを調節するやり方は、以下のとおりです。
- テキストクリップの端にマウスのカーソルをあわせる
- 左右にドラッグし、長さを調節する