動画テロップの役割
動画にテロップを入れると、動画の音声が聞き取りやすくなったり、シーンの切り替えをより印象的に演出したりすることができます。また、テロップの文字を装飾して感情表現することで、視聴者が動画に引き込まれる効果もあります。今回は、テロップ編集の基本知識を解説します。テロップを入れるとワンランク上の動画になります!ぜひ挑戦してみてください。
セーフゾーンを知ろう
動画編集ソフトFilmora(フィモーラ)を使えば、セーフゾーンを表示しながらテロップ編集が可能です。
「セーフゾーン」って何?
動画編集するなら知っておきたいキーワード「セーフゾーン」とは何でしょうか?
「セーフゾーン」とは、「セーフティエリア」「安全フレーム」とも呼ばれる画面内の表示範囲で、テレビ、パソコン、スマホ、タブレットなど、動画の再生環境が変わっても確実に表示されるエリアのことをいいます。
このセーフゾーンは、外側90%の「アクションセーフ」と、内側80%の「タイトルセーフ」とに区分けされています。一般的に見切れてはいけない文字情報はタイトルセーフに収めればよいとされてきましたが、最近のテレビではアクションセーフを目安とされていることがほとんどです。
また、パソコン、スマホ、タブレットなど端末の枠ギリギリまで表示できる環境では、とりあえずの目安としてセーフゾーンを意識しておけば問題ないでしょう。
セーフゾーンを表示するには
セーフゾーンを表示するには、プレビューエリアで対象の動画を右クリック > ポップアップメニューの [セーフゾーンを表示] をクリックするか、タイムライン上のクリップを選択 > [表示] > [セーフゾーンを表示] から表示します。セーフゾーンを表示したままエクスポートしても動画に枠が表示されることはないので、常時セーフゾーンを表示しておいてもよいでしょう。
Part1:Filmoraで簡単テロップ編集
テロップを入れる方法
[タイトル] をクリックすると豊富なタイトルテンプレートが表示されます。画面左ペインはカテゴリー別になっています。どのタイトルにしようか迷ったときには、カテゴリー別で探すのもオススメです。
Filmoraに内蔵されているタイトルテンプレートや、Filmstock有料プランのエフェクトに収録されているタイトルテンプレートはほとんどがセーフゾーンに収まるようにデザインされています。お好きなタイトルテンプレートが見つかったら、動画クリップの上にドロップ。プレビュー画面を見ながら、クリップの位置や長さを調整すればテロップ入れは完成です。
お気に入りに登録
お気に入りのタイトルテンプレートは、「ハート」マークをクリックしておくと、画面左ペインの [お気に入り] フォルダに追加されるので、いつでも使えて便利です。
有料プランを試してみよう
「ダイヤ」マークはFilmstock有料プランのエフェクトです。エクスポートする場合は購入が必要ですが、無料体験もできます。お好きなだけ試して気に入ったら購入すればOK!です。
Part2:テロップ編集テクニック3選
ここでは、テロップ編集で役立つテクニックを3つご紹介します。ちょっとしたテクニックですが、知っておくと便利ですよ!
Filmora
最新バージョン登場!Filmora X(フィモーラ)
- レンズ補正、動画トリミング、動画テロップ挿入、音声調整
- キーフレーム、モーショントラッキング、クロマキー合成、タイトル挿入、字幕編集
- PIP(画面分割)、無音検出アドオン、ARステッカー、AIポートレート
- ローカル、デバイス、ウェブサイトとDVDの四つの方式で動画を出力できる
レイアウト調整
タイトルテンプレートは、「文字部分」と「背景や枠」で構成されています。以下のポイントを押さえておくと、タイトルを調整しやすくなります。
文字と背景をバラバラに調整したいとき
タイトルの文字数を増やしたりしたことで、位置や大きさを変更することはよくあることです。そのようなときには、タイムライン上のテキストクリップをダブルクリック > プレビュー画面で調整しましょう。テキスト編集や、位置・大きさの調整が一度に行えます。
クリップ全体で調整したいとき
ある程度テキストを編集したら、微調整はクリップ全体で行いたいですよね。そのようなときには、タイムライン上のテキストクリップをダブルクリック > [ビデオ] > [変形] を使います。
- 回転
クリップを回転します。ゲージを左右に移動する Or 数値を設定します。 - スケール
テキストの拡大・縮小を行います。 - ポジション
X軸・Y軸を設定して位置調整できます。
いずれの設定も、[リセット] ボタンで既定値(デフォルト)に戻せます。
トランジションの種類
トランジションは、シーンの切り替えをスムーズにしたり、場面展開を表現したり…さまざまな効果を演出できます。このトランジションをテキストに追加すると動きのあるテキストを表現できるのですが、実はトランジションには「文字だけに反映されるトランジション」と「クリップ全体に反映されるトランジション」の2種類があります。代表的なものを少しだけご紹介しましょう。
文字だけに反映されるトランジション
文字だけにトランジションの効果が反映されるので、背景動画に変化はありません。
クリップ全体に反映されるトランジション
追加したトランジションによって、背景動画も変化します。
長さ調整
タイトルテンプレートは、それぞれデフォルトの長さがバラバラなので、タイムラインにドロップしたらクリップの長さを調整して使用することがほとんどです。
クリップの長さを調整するには、タイムライン上のクリップを選択 > クリップの端にマウスカーソルを合わせて左右にドラッグします。長さを調整すると、その長さに合わせてテキストのアニメーションの再生時間も長くなったり、短くなったりします。同じタイトルテンプレートであっても、再生時間が変わるとアニメーションのスピード感が変化しますので、プレビュー画面で確認しながら微調整してみてくださいね!