字幕テロップ
テレビ番組やYouTubeなど、今や字幕テロップが全く入っていない動画は存在しない、と言っても過言ではないでしょう。
実は、字幕テロップと言っても多くの種類があり、その意図はさまざまです。テロップを知って効果的に活用しましょう!
Part1:高度なテキスト編集の使い方
テキストテンプレートは、[高度なテキスト編集] で文字を装飾したり、画像や図形で趣向を凝らしたり、アニメーションを追加したり…など自由でクリエイティブなテロップ表現を実現できます。
Filmora(フィモーラ)では、プレビュー画面を見ながらテキストテンプレートを編集できます。一からテロップをデザインするなら、テキストに動きや背景のない [プレーンテキスト] がオススメです。
[タイトル] > [プレーンテキスト] > 「ベーシック1」をタイムラインに追加 > クリップをダブルクリックして [高度編集] ボタンをクリックすると [高度なテキスト編集] 画面が開きます。
この画面でできることは大きく3つです。
テキストの加工
多彩な塗りつぶし/境界線/シャドー機能でテキストをデザインできます。新たに [テキストボックスを追加] すれば、1つのクリップに複数のテキストを配置することも可能です。
画像や図形を追加
図形は、テキストと同様に塗りつぶしや境界線の設定が可能です。また画像、写真、イラスト、ロゴなども追加できるので、工夫しだいでオリジナリティあふれたデザインを作成できます。
- テキストのザブトンとしてデザインする
- 吹き出しやワイプの枠として使う
- テキストと一緒にロゴを入れる
アニメーションを追加
画面下部のタイムラインに表示されているオブジェクトを選択すると、アニメーションを追加することができます。タイムライン上のオブジェクトを選択 > [アニメーション] タブ > アニメーションを選択してダブルクリックすると適用されます。
アニメーションは、それぞれのオブジェクトごとに設定できるので、再生して動きを確認しながら、長さやタイミングを調整してください。
Part2:テロップの種類と効果
ひと口に「テロップ」と言っても、その種類はさまざま。テレビやYouTubeなどでは、編集者がテロップを駆使して動画を演出しています。ここでは、よく見かけるテロップの種類と、その演出意図をご紹介します。
最新バージョン登場!Filmora X(フィモーラ)
- レンズ補正、動画トリミング、動画テロップ挿入、音声調整
- キーフレーム、モーショントラッキング、クロマキー合成、タイトル挿入、字幕編集
- PIP(画面分割)、無音検出アドオン、ARステッカー、AIポートレート
- ローカル、デバイス、ウェブサイトとDVDの四つの方式で動画を出力できる
名前テロップ
- 出演者の名前を紹介するテロップです。
- ロゴやイラスト、肩書きなどが付いている場合もあります。
コメントフォロー
出演者の言葉を強調したり、補足説明したりする意図があります。ただし、発言した言葉をすべて文字にするのではなく、強調したい部分だけを要約して表示します。複数の出演者がいる場合は、色分けするとわかりやすいでしょう。
つっこみテロップ
動画の音声や、コメントフォローだけでは伝わりづらい面白さを表現するために、追加で表示する(いわゆる“つっこみ”する)テロップです。
あおりテロップ
動画の流れをあえていったん止めて、展開をあおるように追加されるテロップです。視聴者の興味を持続させる意図があります。
進行テロップ
時間経過や場所が変わったことを説明します。「そして3年が経ち…」のようなテロップです。カット数を減らしたいときにも有効です。
説明テロップ
いろいろな情報をまとめたテロップで、文字だけの場合もあれば、図や写真などを使うこともあります。
サイドスーパー
テレビ番組でよく見かけます。画面左上に番組名、画面右上にコーナー名を表示するのが一般的です。途中から視聴し始めても、何の番組で、今何について放送しているのかが一目瞭然でわかります。YouTubeでは、チャンネル名や企画名を表示してチャンネルのブランド力Upにつながります。
Part3:サイドスーパーの作り方
ここからは、高度テキスト編集を使ったサイドスーパーの作り方をご紹介します。よく見かけるテロップなので、ぜひ参考にしてみてください。
[高度なテキスト編集] 画面での作業
- [タイトル] > [プレーンテキスト] > 「ベーシック1」をタイムラインに追加してダブルクリック > [高度編集] をクリックします。
- [テキストを入力] エリアで番組名を設定します。
- 番組名テキストの設定を変更します。テキストを白塗りにする場合は、境界線やシャドーを入れると見やすくなります。
テキストの境界線の [色]:#00F0C8
テキストシャドーの [色]:#2D8CEB - [図形を追加] から「円」を選択して、[色] をさきほどの境界線と同色に設定します。複数の円を大きさや位置を変えながら、番組名を隠すイメージで並べていきます
- 円を並べ終わったら、番組名が一番上に来るように表示順を変更します。マウスを使う場合は、タイムラインの左の「T」の字をグーッと上方へ押し上げるようにすると移動できます。動かしづらい場合は、タイムライン上で番組名テキストを選択してから、画面右肩の [最前面へ移動] を繰り返し操作してください。作業が完了したら、[OK] ボタンをクリックして [高度なテキスト編集] 画面を閉じます。
最終調整
- [タイトルグループコントローラー] または [ビデオ] > [変形] を使って、番組名テキストが画面左上に小さく収まるように調整します。プレビュー画面で右クリック > 「セーフゾーンを表示」して、外側の枠(アクションセーフ)を基準に文字が入るように調整すると、テレビ番組のような収まり感で仕上がります。
- 調整が完了したら、[カスタムとして保存] しておけば、[タイトル] > [カスタム] からいつでもサイドスーパーとして流用できて便利です。
コーナー名の作り方
[高度なテキスト編集] 画面での作業
- [タイトル] > [プレーンテキスト] > 「ベーシック1」をタイムラインに追加してダブルクリック > [高度編集] をクリックします。
- [テキストを入力] エリアでコーナー名を設定します。
- コーナー名テキストの設定を変更します。画面左上のチャンネル名よりも目立つように、コントラストの高い配色(黄色 #FFCE12など)がオススメです。
- [図形を追加] から「長方形」を選択して、コーナー名テキストが隠れるように配置し、画面からはみ出すくらいの幅で調整します。境界線はコーナー名テキストと同色にします。長方形のオレンジの□を左右に移動すると、角が丸くなったり四角くなったりします。
- コーナー名テキストが一番上に来るように表示順を変更します。
- もう1つ別の長方形を追加して、最初の長方形と重ねるように配置します。表示順を一番下にして、境界線の [色] をグレー(#4C4C4C)に設定します。
- 上下の長方形の境界線をそれぞれ上「10」、下「20」に設定します。バランスを見ながら数値を調整してください。
- コーナー名テキストの下に「サブタイトル」を追加しましょう。コーナー名よりも小さめにするのがポイントです。作業が完了したら、[OK] ボタンをクリックして [高度なテキスト編集] 画面を閉じます。
セーフゾーンを目安に、プレビュー画面でサイズと位置を調整。[カスタムとして保存] することも忘れずに。今回ご紹介したサイドスーパーは、ほんの一例。オリジナルのサイドスーパーが完成したら、ぜひみんなと共有してネ!