フリーのイラストと楽曲を使って文字PVを作る
MVやPVには色々な表現方法がありますが、1枚の静止画と歌詞の見せ方だけで演出している動画も見かけます。
今回はFilmoraで、フリー素材のイラストと楽曲を使って文字PVを作る方法をご紹介いたします。
Filmoraを使って歌詞動画の作り方をご紹介
無料動画編集ソフトFilmora
最新バージョン登場!Filmora X(フィモーラ)
- 分割・クロップ、動画の回転、スピード調整、エフェクト
- トランジション、エレメント、BGM、タイトルの追加
- キーフレーム、モーショントラッキング、カラーグレーディング
- オーディオダッキング、クロマキー合成で背景を一発変換
- AIポートレートやARステッカー
文字PVを作る準備
Filmoraに音楽ファイルとイラスト(背景が透明なもの)をインポートして、音楽をオーディオトラックにドラッグ&ドロップで追加します。
ビデオトラック1に背景になるサンプルカラーを追加して音楽の長さに合わせます。音楽とサンプルカラーはずれないように、右側の鍵マークでトラックをロックします。トラック3にイラストを追加し長さを合わせます。背景とイラストの間のクリップにテキストを追加し、歌詞を表示していきます。
※先に歌詞を並べておくことでタイミングや全体の構成が見通しやすくなったり、歌詞を確認するために編集画面を一度小さくして別ファイルを開かなくても良いというメリットもあります。更に、大体の文字サイズや色やフォントを決めておいたり、一画面に収まる文字量がわかるので、完成のイメージを固めるのにも役立ちます。
使うフォントは、楽曲に合わせて1〜2,3種類にすると楽曲の世界観が安定するのでおすすめです。文字を表示するタイミングは音楽を聞きながら歌い出しを揃えると綺麗です。
①、塗りつぶしと境界線の使い分け
Step1.歌詞動画をつけていくときに、音楽の歌詞を聞いているとメインの歌詞の他に合いの手や、セリフとモノローグ、二人の人物の掛け合いなど、意味合いの違う言葉が歌詞の中に混在することがよくあります。
Step2.こういうときは、ひと目で意味合いが違う言葉だとわかるように文字で演出することができます。タイムラインにタイトルからテキストを追加し、合いの手や掛け合いの相手の部分は別のタイムラインに追加します。
Step3.それぞれのクリップで高度編集画面を開き、テキストのスタイルを調整し、メインの歌詞は塗りつぶしを適用し、合いの手などは境界線のみを使用して差別化を図ります。
Step4.それぞれの歌詞は出現から次の歌詞への切り替わりまで、出現時間が違ってくるので、それぞれの言葉を一つのクリップで編集するため、どんどんトラック数が増えていくことになりますので、映像のトラックを上へ上へと上げてトラックを増やしながら編集します。
Step5.クリップやエフェクトを多用すると負荷がかかって動作が重くなるので、正確なタイミングを確認するためにタイムラインの上の部分が赤くなっていたら、プレビューレンダリングをすることでプレビューがスムーズになります。
Step6.音楽に入っているドラムのフィルやボーカルの抑揚に合わせて文字の動きを調整すると見ごたえが出てきます。ドラムのフィルに合わせる場合は歌詞のクリップをフィルの部分に合わせて分割し隙間を開けるように削除して点滅させたり、ボーカルの抑揚に合わせる場合は場面に合うような動きのトランジションを追加すると効果的です。
②、テキストアニメーションで動きを演出
Step1.ボーカルのリズムに合わせて歌詞を出現させる場合に効果的なのは、テキストを一文字づつに分割して出現させてそれぞれにテキストアニメーションのブームを追加すると跳ねるように文字が出現して同じように消えていくのでボーカルのタイミングに合わせて使用するとインパクトがでます。
Step2.また歌詞に数字がある場合のテクニックとして、例えば2という歌詞がある場合は少し前に伸ばして分割し、出だしの部分を1に変え、トランジションのシンプルロール5を追加するとデジタルカウントのような効果を出すことができます。
Step3.他に、一文字づつ登場するテキストは、カットインでは味気ないので、アニメーションを追加して編集できます。出現する文字の最初の部分を5フレーム前に伸ばして分割し、伸びた部分にアニメーションの半時計回りに回転と、時計回りに回転を交互に追加することで、それぞれの文字が回転しながら出現する演出を加えることができます。
③、トランジションやエフェクトを活用
Step1.歌詞の中で四字熟語が使われることがよくありますが、そういう場合は画面の四隅に一文字づつ配置すると収まりが良いのでおすすめです。
Step2.それぞれの文字を別々のトラックに配置し、出現タイミングをずらします。リズムに合わせてクリップを分割して、トランジション→ディゾルブ→フライアイを短く追加していくと、リズムに合わせて文字が踊るような効果を加えることができます。
Step3.他にも面白い演出として、一つの文字を背景に置いて、エフェクト→フィルター→コモン→ビデオウォールをテキストクリップに追加すると、勝手に分割画面のようにしてくれます。
Step4.音楽に合わせて重ね掛けして、増えるときにフィルター→ぶれ→アップダウン1を短めに追加しても面白い演出になります。
Filmoraには、インストールしてすぐに使えるエフェクトやトランジションが数多く搭載されていて、Filmstockを利用するとWebから、更に多くの素材を入手できるので、楽曲にあったカッコいい演出を選んで使ってみてくださいね。
今回はフリーのイラストを使った文字PVの作り方をご紹介いたしましたが、キーフレームなどの高度編集機能を使うと更に素敵なPVを作れますのでチャレンジしてみてください。