被写体の後ろに文字を入れる演出
被写体の後ろにテキストを入れるのは、面白いオープニングを作るのに良く使われる方法で、動画の質も上がるし、視聴者をより引き付ける効果があります。Filmoraを使うと、とても簡単に作ることができますので、今回は2つの方法をご紹介いたします。
Part1:Filmoraで動画人物の後ろに文字を入れる方法 2選
① 無料動画編集ソフト動画編集Filmora X
FilmoraにはMac版とWindows版があり、両方のOSで利用することが可能な無料の動画編集ソフトです。
初心者でも直感的に使える解りやすい操作感が特徴的で、iMovieもシンプルで解りやすいインターフェイスですが、Filmoraはそれと同じくらいに解りやすく、しかし、機能的には比較にならないほどの高機能、多機能を誇ります。
最新バージョン登場!Filmora X(フィモーラ)
- 無音検出、ARステッカー、モーショントラッキング、キーフレーム、オーディオダッキング
- 動画分割、結合、画面録画、色調補正、カラーマッチ、ゲーム配信用の録画モードなどを搭載
- 動画フィルター、タイトル、画面録画、動画反転、トリミング、ミックス、結合などを備える
- 縦横比、色相、明るさ、速度、彩度、コントラストなども調整できる
- ローカル、デバイス、ウェブサイトとDVDの四つの方式で動画を出力できる
方法①、マスク機能
静止している映像をマスキングして、その背後にテキストが流れる演出ですので、使用する映像が静止していてマスキングしやすい、ビル等の垂直な建物の映像を用意しておきます。
Step1.動画とテキストを追加します。
用意したビルの動画をタイムラインにドラッグ&ドロップで追加します。タイトルタグからテキストを選び動画の上のタイムラインにドラッグ&ドロップで追加して、再生時間を動画の長さに合わせます。テキストのクリップをダブルクリックすると左上に設定パネルが表示されるので、テキストの内容を修正し、アニメーションで右ロールを選択しOKをクリックします。ここで再生すると動画の手前をテキストが左から右へ流れるのが確認できます。
Step2.ビルの背景にテキストを流します。
最初に追加したビルの動画と同じ動画をテキストクリップの上のタイムラインに追加して再生時間の長さを合わせます。最初に追加した動画のタイムラインの左側にある目の形をしたアイコンをクリックして非表示にします。左上のエフェクトパネルでユーティリティーをクリックして「イメージマスク」を、後で追加した動画のクリップにドラッグ&ドロップで追加します。
編集画面のビデオエフェクトでビルの形に合うマスクの形状を選択して下部にある、X・Y・幅・高さ、を調整してビルの形にピッタリ合うようにします。最初に追加した動画の非表示を解除します。これで再生するとテキストが左から右に、ビルのところだけ裏側を流れる表示になります。
方法②、描画モード
Step1.用意した動画をタイムラインにドラッグ&ドロップで追加します。
タイトルからテキストを選んで動画の上のトラックにドラッグ&ドロップで追加します。タイトルのクリップをクリックして、テキストの内容を変更します。動画のクリップを非表示にし、プレビュー画面の下のカメラアイコンをクリックして、タイトルのスナップショットを撮ります。
Step2.タイトルのクリップを削除して、同じトラックに今撮ったスナップショットを代わりに追加します。スナップショットのクリップをダブルクリックして、左上の設定ウインドから合成→描画モード→「オーバーレイ」に変更します。動画のクリップの非表示を解除します。
Part2:人物の後ろに文字を入れることができるアプリ5選
①、VN
特徴:インターフェイスがパソコン用の動画編集ソフトのようで解りやすく、機能的にも基本的な動画編集に必要な要素を押さえています。複数トラックにも対応しているので、様々な編集が可能です。
②、VITA
特徴:SNOWが開発した動画編集用のアプリです。とても使いやすいインターフェイスに、豊富なエフェクトが特徴的で、楽しく動画編集のできるアプリです。トラックは複数に対応しています。
③、Premiere Rush(iPhone,Android)
特徴:Adobe社製の動画編集ソフト、およびアプリです。基本的な動画編集機能を備えて、様々なデバイスで利用可能な使い勝手の良いアプリです。マルチトラックタイムラインで複数クリップを編集することが可能です。
④、Luma Fusion(iPhone)
特徴:とても高機能でパソコンのソフトのようなアプリです。キーフレームやクロマキー等の高度な編集にも対応しています。もちろん複数トラックも搭載です。
⑤、Kinemaster(iPhone,Android)
特徴:基本的な動画編集のできるアプリです。インターフェイスが特徴的なので慣れるのに少し時間がかかるかも。複数トラックに対応しています。
人物の後ろに文字を入れる
今回は被写体の後ろ側にテキストが流れることで面白くてインパクトのある演出を作ることが出来ました。まるで文字が動画の中に入り込んでいるかのような、ちょっとした錯覚を起こすことで強いインパクトを与えることができるので、簡単にできる割に効果の高い演出でしたね。Filmoraの機能を使うともっと複雑な演出を作ることもできますので、色々と試してみて、面白い演出が出来たら教えてくださいね。