ノーマライズとは
音声ファイルのデータを分析して適正な音量に調整したり、複数の音声データの音量を統一化する目的で使用される音響信号処理のことです。撮影した動画の音量が小さい場合や、複数のクリップを同時に編集する場合に音量を適正なバランスに調整したいときにノーマライズをします。
ノーマライズのメリット
ノーマライズは音声ファイル内に含まれる最大値が0dB(0dBを超えるとクリッピングが発生して音が歪んだり割れたりします)を超えないギリギリまで全体の音量を上げてることができるので、全体の音量を自動的に上げることができます。
Part1:録音した音声のボリュームを調整る方法
Filmora
特徴:直感的な操作で基本的な動画編集から高度な編集を可能にする無料動画編集ソフトです。動画編集に必要な基本機能として動画の分割・クロップ・スピード調整・動画の回転・オーディオ編集など基本的な機能はすべて搭載しており、高度な編集に対応するキーフレーム・モーショントラッキング・クロマキー合成、詳細な編集のための高度なカラーグレーディングやオーディオダッキングなども標準で搭載されています。
インストール時に搭載されているエフェクト・トランジション・エレメント・BGM・タイトルなどの素材も豊富でFilmstockとの連携によりWebから更に多くの素材をダウンロードすることもできますので、素材探しに時間を要する心配もありません。また、最新機能としてAIポートレートやARステッカーなど魅力的な機能も続々追加されています。
最新バージョン登場!Filmora X(フィモーラ)
- エフェクト、エレメント、動画結合、動画トリミング、動画テロップ挿入、音声調整、ノイズ除去
- キーフレーム、モーショントラッキング、クロマキー合成、タイトル挿入、テキスト編集
- PIP(画面分割)、無音検出アドオン、ARステッカー、AIポートレート
- ローカル、デバイス、ウェブサイトとDVDの四つの方式で動画を出力できる
ボリューム調整する方法は以下のYouTube動画も是非ご参考ください。
Step1.タイムラインにあるオーディオクリップをダブルクリックして編集画面を開きます。下部にあるボリューム:オートノーマライズのチェックボックスをクリックして有効にします。これで自動的にクリップのボリュームを解析して統一できます。
Step2.※タイムラインのクリップを右クリックし、「オーディオを調整する」を選択して編集画面を開くこともできます。ノーマライズした音量が気に入らなければ再度オートノーマライズをチェックしてリセットすることができます。
Part2:録音レベル調整のポイント
①、音声データの中に突出してボリュームの大きい部分があると、オートノーマライズしても音量の低い部分はあまり音量が上がらず、効果が期待できません。
②、録音時のレベルが低すぎると、先述したようにノイズの音量も一緒に上がってしまうので、録音時になるべく0dBに近い値で録音することがノーマライズしたときにノイズを少なくする秘訣です。
補足
0dBはクリッピングが発生しないギリギリの値なので実際にはピークの音量を-6dB〜-3dBに調整するのが一般的です。
または、テキストとエレメントを組み合わせて自分なりのオープニングを作成することもできます。
動画の録音
動画の録音状態によってノーマライズしてもあまり効果がない場合や、ノーマライズをすることでノイズも引き上げてしまい音が荒くなることもあるようです。結論を言うと、撮影時に録音の音量を高めに設定してピークになる音があまり突出しないようにしておくことで、ノーマライズの効果も高くなりノイズも少なくなるということになります。今回の記事を今後の撮影時の参考にしていただけると幸いです。