マスクトランジションで場面を切り替える演出
最近V-LOGや旅行動画で、身近にあるものを動かしたり拡大して全画面にクローズアップした後に別の風景や場面に切り替わる演出を目にすることがよくあります。
このような効果を動画の演出として加えるだけで、ぐっとお洒落な雰囲気にすることができますので、今回はFilmoraを使ってこれらの演出を作る方法をご紹介いたします。
Part1:Filmoraを使った簡単にマスクトランジションのやり方をご紹介
無料動画編集ソフトFilmora
最新バージョン登場!Filmora X(フィモーラ)
- 直感的に動画を編集できる高性能の動画編集ソフト
- 音声/エフェクト/エレメント/タイトルを豊富に搭載
- PIP(画面分割)機能を使ってセミナーや中継動画のイメージも楽々再現
- クロマキー合成で背景を一発変換
今回のマスクトランジションのシチュエーションは、机の上にあるマグカップを右から左にスライドさせてフレームアウトするのに合わせて、マグカップの向こう側の景色が切り替わるトランジションの作成方法をご紹介いたします。
Step1.切り替える前後の動画素材をFilmoraにインポートします。マグカップの映像は切り替える前のシーンなので、タイムラインのトラック2にドラッグ&ドロップで追加し、切り替える後の動画クリップをトラック1に追加します。※トラック1は誤操作しないように鍵アイコンでロックして、目のアイコンで非表示にしておきます。
Step2.マグカップを持って移動する直前のタイミングに再生ヘッドを移動してクリップを分割します。次にマグカップが画面外に出ていくタイミングで分割して、その後のカットを削除します。エフェクト→ユーティリティー→イメージマスクをトラック2の後のクリップに追加します。クリップをダブルクリックして、マスクの編集メニューで、動画の形に合わせたマスクの形状を選択します。
Step3.マグカップの縁に合わせてX軸を調整して、フェザーを55に設定します。マスクの右側の画面が完全にマスクに囲まれるように、ビデオの変形メニューで、スケールを107に設定します。(前のカットも同じように、スケールを107に調整します。)
Step4.マグカップの後ろのクリップを1フレームづつに分割していきます。※方向キーの右で再生ヘッドを移動しながらショートカットキー(Ctrl+B)で分割していくと効果的なのでおすすめです。 分割が済んだら、フレームごとにマグカップの動きに合わせて、マスクのX軸を調整していきます。トラック1のミュートとロックを解除して完成です。
Part2:トランジションを編集できる無料ソフト5選
①、Filmora
特徴:機能的なものはもちろん、搭載されている素材も数多く、Filmstockとの連携によりWebからダウンロードして使えるエフェクト・トランジション・エレメント・BGM・タイトルなどは、随時更新され、イメージ通りの素材を探すことが簡単にできます。AIポートレートやARステッカーなど、最新機能も続々追加され、進化し続ける動画編集ソフトとして、すべてのレベルのユーザーにおすすめのソフトです。
②、Aviutl
特徴:Aviファイルに特化した無料の動画編集ソフトです。拡張機能を導入することで様々な機能を使うことや、他のファイル形式を使うことができるようになります。機能的には優れていますが、プラグインの導入方法を調べる手間がかかるので、初心者には少し勉強が必要です。
③、Shotcut
特徴:海外製のソフトですが日本語対応しているので使いやすく、機能的にも基本的な動画編集に必要なものはほぼ揃っています。比較的わかりやすいインターフェイスなので、慣れてしまえば使いやすいソフトです。
④、Lightworks
特徴:こちらも海外製で、ハリウッド映画などでも多くの実績のある非常に高機能な動画編集ソフトです。無料でこれだけの機能を使えるのは非常にありがたいのですが、使いこなすためにはそれなりの勉強が必要になります。
⑤、Davinci Resolve
特徴:海外の映像機器メーカー、BlackMagic Design社の販売する動画編集ソフトの無料版です。無料版でも非常に多機能なソフトで、上級者向けです。機能的に優れている分、利用環境に求められるスペックも高めなので注意が必要なソフトです。