実写をイラスト風に
画像や映像を加工する編集ソフトは年々新しい機能が搭載されており、その新しい機能の一つがイラスト加工です。編集ソフトを使って加工することによって、実写の映像をまるで画家が描いた絵のような雰囲気にすることができます。そんな実写のイラスト加工を楽しみたいという人に、この記事ではisky-filmoraをつかっての編集方法を紹介します。
isky-filmoraをつかって実写をイラスト風にしてみよう
最新バージョン登場!Filmora X(フィモーラ)
- 効果音、エフェクト、エレメント、動画結合、動画カット、動画テロップ挿入、BGM編集、ノイズ除去
- キーフレーム、モーショントラッキング、クロマキー合成、タイトル挿入、テキスト編集
- PIP(画面分割)、無音検出アドオン、ARステッカー、AIポートレート
- ローカル、デバイス、ウェブサイトとDVDの四つの方式で動画を出力できる
【実写の動画素材をイラスト風に加工する方法は以下のYouTube動画を是非ご参考ください。
イラストを加工する場合、まずはビデオカメラで撮影した映像をマイクロSDカードなどの記録媒体に記録して、その情報をパソコンに取り込みます。次に、isky-filmoraをパソコンにダウンロードして、最初の画面で新しいプロジェクトをクリックすると編集ページに入ることができます。編集ページの中央にある「インポート」という項目があるのでクリックします。
Step1.フレームを固定する
まずカメラを三脚にセットして、フレームを固定します。そのカメラで、被写体の女性と缶を別々に撮影します。
Step2.isky-filmoraに映像を取り込むのに成功したら、イラストを加工する方法として最初に行うのが編集ページで取り込んだ映像の色彩を整える作業です。どんなに映像を保存する機器が進化しても、環境によって明るさや彩度に違いが生まれてしまいます。明るさや彩度のバランスが崩れたままイラストにしてしまうと、出来上がったイラストに統一感がなくなってしまうため違和感が生じてしまいます。
Step3.色彩を整える方法としては、加工したい映像にチェックを入れたらマウスを使ってドラッグアンドドロップをしてタイムラインに入れます。タイムラインは、取り込んだ映像に編集データを適用するための機能です。そのタイムラインに入れたら、画面の中にある「色」の項目をクリックした後に同じく画面上にある高度編集機能をクリックします。
Step4.高度編集機能をクリックすると画面上に調整という項目が入るので、その中にあるカラーエンハンスから色とライトそしてHSLを調節するだけです。ただ初めて加工をするのであれば、色は強めに表現するために鮮やかさを100と彩度は25に設定します。
Step5.ライトはその後編集する際に明るさが強めに出てしまうので、ハイライトは30と影が-100そしてホワイトが-40そしてブラックを35に設定します。最後にHSLは、緑を43と黄色を21そして彩度をー23に設定するとよいです。この数値を基本に、映像の状況に合わせて調節をするとうまくいきます。
Part2:イラスト化を強調するためにディティールを追加する
Step1.ディティールを追加する目的は、イラスト化したときに細かい部分まで絵の作品の雰囲気を取り入れることができることです。画面上にあるエフェクトをクリックすると、その中に人気やフィルターなど様々な項目が表示されます。今回はイラスト化をすることが目的なので、エフェクトの項目の中から「ブラー2」と「ウォッシュ」そして「スケッチ」を利用します。
Step2.色を調節したタイムラインに入っている映像にチェックを入れて、「ブラー2」と「ウォッシュ」そして「スケッチ」にチェックを入れたら「ok」を押すだけで編集を適用することができます。ただ初期設定のままだと作品の質に影響を及ぼしてしまうため、色彩を整えるのと同様に数値をレバーで変更することが重要です。
Part3:最後の仕上げの工程は空と合成をする
Step1.最後の工程では、よりイラスト風にするために合成を行います。合成にはさまざまな種類がありますが、今回はフリー素材の中にある「空と雲のイラスト」を加えます。エフェクトの項目にあるユーティリティの中から「イメージマスク」をクリックし、レバーで調節をして空と雲のイラストの大きさを調節して貼り付けを行います。
step2.貼り付けを行ったら、今度はイラストクリップを選択してキーフレームボタンを押します。このキーフレームは、イラストに動きを与えるための機能です。
キーフレームを作動させたら、映像の風景に合わせて空と雲のイラストを調節します。最後にサンプルカラーをクリックして、全体の色彩に青みを加えます。青み色を選択したらタイムラインの中にいれて、合成という項目から描画モードをオーバーレイに設定するだけです。
プレビューで確認をして微調整をしよう
イラスト化の難しいポイントは、色やディティールの数値を細かく変更しないとイラストのように見えなくなってしまうことです。この調整についてはプロの製作者であっても一回で成功するのは難しいため、基本的に何度も微調整をしてきれいに仕上げる必要があります。isky-filmoraはタイムラインのデータにチェックを入れれば製作状況がプレビューで確認できるので、イラスト化にとって大切な微調整をしやすいのがメリットです。