レンズを補正する
同じ被写体でも、撮影するカメラによって使用するレンズが異なります。そのため撮影した画像や動画は、レンズによる「形状の歪み」や「色のにじみ」などの影響が見られるでしょう。この現象は動画編集において厄介で、複数の動画をつなげる場合などに違和感が生まれます。そのままつなぎ合わせると、統一感のない動画が完成するでしょう。
レンズによる問題を解決する編集機能が「レンズ補正」です。レンズを補正し、まるで同じカメラのレンズで撮影したかのように見せられます。今回はレンズを補正できる動画編集ソフトを15選紹介。中でもおすすめのソフト「Filmora」を使った使用方法も解説します。
Part1:レンズを補正できる動画編集ソフトおすすめ14選
レンズを補正できる、動画編集ソフトのおすすめを14選紹介します。中には一本ですべての動画編集ができる優れものから、レンズ補正に特化した画像編集ソフトまで存在。それぞれの特徴を解説します。
①、Filmora
特徴:大きくわかりやすい編集画面と、直感的な操作感が特徴。初心者からプロのクリエイターまで愛用できる、おすすめの動画編集ソフトです。レンズ補正はもちろん、1本であらゆる動画編集をこなせます。
最新バージョン登場!Filmora(フィモーラ)
- レンズ補正、カラー補正、動画トリミング、動画テロップ挿入、音声調整
- キーフレーム、モーショントラッキング、クロマキー合成、タイトル挿入、字幕編集
- PIP(画面分割)、無音検出アドオン、ARステッカー、AIポートレート
- ローカル、デバイス、ウェブサイトとDVDの四つの方式で動画を出力できる
②DEFISHR V1
特徴:コマンドラインを利用して編集する動画編集ソフトです。カスタマイズ性が高く、プラグインで機能を追加してレンズを補正できます。多少プログラミングの知識が必要なため、専門性の高いソフトといえるでしょう。
③FFmpeg
特徴:コマンドラインを利用して編集する動画編集ソフトです。カスタマイズ性が高く、プラグインで機能を追加してレンズを補正できます。多少プログラミングの知識が必要なため、専門性の高いソフトといえるでしょう。
④Photoshop
特徴:知名度が高く、あらゆる場面で愛用されている動画編集ソフト。非常に高い人気をもつだけあり高性能です。強いて欠点を挙げるとすると有料で、費用が高額なことでしょう。
⑤PowerDirector
特徴:わかりやすい編集画面で多機能な動画編集ソフトです。近年大きなアップデートがあり、機能性が大幅に向上しました。レンズの補正や手ぶれ補正など、映像に統一感をもたせてくれます。
⑥RawTherapee
特徴:広角レンズや望遠レンズなど、カメラレンズによる画像の湾曲を自動で補正してくれるソフトです。「RawTherapee」で動画編集はできません。しかしレンズ補正だけなら、充分な性能を誇る無料動画編集ソフトです。
⑦Uonome
特徴:「Uonome」は、魚眼レンズの補正に特化していることから名付けられました。魚眼レンズ映像を超広角レンズ映像に変換可能。無料ソフトなことも嬉しいポイントで、インストールしておくと便利でしょう。
⑧Premiere Pro
特徴:「Photoshop」と並び、非常に有名なソフトです。レンズ補正はもちろん、高い機能性であらゆる編集をこなします。趣味から仕事まで活躍する、代表的な動画編集ソフトでしょう。そのためデメリットも「Photoshop」と同じ。有料ソフトで、初心者が気軽に手を出せない金額なことが難点です。
⑨VideoProc
特徴:多機能な動画編集ソフトが欲しいなら「VideoProc」がおすすめ。動画の録画や編集に加えて、DVDへのエンコードや動画サイトのダウンロードまでできるソフトです。もちろんレンズ補正にも対応。また対応するPCの必要スペックが低いこともポイントです。気軽に動画編集を始めたい人におすすめの動画編集ソフトでしょう。
⑩GIMP 2
特徴:画像編集を得意とする、無料編集ソフトです。レンズ補正のほかに、レイヤー重ねや拡大縮小、フィルター機能などが豊富。動画の編集はできないため、画shiyi像を編集したい場合に利用しましょう。
⑪ピタリ四角 5
特徴:「GIMP 2」とおなじく、画像編集が得意なソフトです。レンズ特性で起こる被写体の歪みを補正し、真正面から撮影したような画像に修正します。外側に向かって膨張する「樽型収差」や、内側に向かって膨張する「糸巻き型収差」にも対応可能です。
⑫TransView
特徴:画像の歪みを手動で修正する編集ソフトです。マウス操作で座標を操り、画像を変形。補正した座標変換テーブルデータを記録すれば、ほかの画像にも同じ座標で処理できます。
⑬RadColor
特徴:レンズ補正専用の編集ソフトです。広角レンズや魚眼レンズなど、あらゆるレンズで撮影した画像も、すべてきれいに処理します。自動と手動を切り替えることもでき、理想の仕上がりが期待できるソフトです。
⑭Lightroom
特徴:「Photoshop」と同じく、「Adobe」から販売されている編集ソフトです。直感的な操作感で、編集を簡潔にできることが特徴。写真の管理や色調整、色補正が得意です。同じ被写体でも、カメラレンズにより異なる色合いがあらわれた場合に活躍するでしょう。
Part2:Filmoraを使ってレンズを補正方法・手順
今回おすすめの編集ソフトから、「Filmora」の使用方法を紹介。レンズを補正する手順を解説します。
Windowsムービーメーカーと同じく、非常にわかりやすいインターフェースや直感的な操作性が特徴です。エフェクトやアニメーションなどのテンプレートが豊富なことも嬉しいポイントでしょう。「Filmora」で動画を分割する方法を解説します。
Step1.補正したい素材をタイムラインにドロップ&ドロップする
Step2.トラックをダブルクリック。「レンズ補正」を選択する
Step3.「モデル」に使用したカメラの機種とカメラの設定内容を選択する
Step4.「調整レベル」のスライダーをスライドし、補正を調整する
レンズを補正できる動画編集ソフトを15選紹介しました。無料から有料のソフト、動画編集から画像のみを編集できるソフトなどさまざま。中でも「Filmora」は使いやすく、初心者にもおすすめのソフトです。「Filmora」を使ったレンズ補正の方法も解説しました。違和感のない、統一されたきれいな映像を作成しましょう。