顔を隠す必要性
動画を編集していると、「ここはモザイクを入れたほうがいいな」というシーンに出会うことがあります。一般的に人物の顔はモザイクで隠すことが多いのですが、今や多種多様のスタンプが存在しており、どれを使おうか悩んでしまうくらいです。
スタンプを使えば、人物の顔を隠しながらも生き生きとした表情にすることもできます。今回は、スタンプとモーショントラッキングを組み合わせた手法もご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
動画を公開する際、自分とは関係のない人が入ってしまった場合には、モザイクをかけて顔を隠してあげるほうが親切です。もちろん、自分自身の顔を隠したい場合にはモザイクをかけましょう。
モザイクよりスタンプを使うメリット
モザイクでもスタンプでも「顔を隠す」という目的に変わりはありませんが、モザイクの場合は、画像解析で元の映像を復元される可能性があります。その点、スタンプであれば、「スタンプ」という別の画像を「顔」の画像に重ねることになりますので、元の映像を復元される危険性が極めて低いといえるでしょう。
また、スタンプはモザイクよりも機械的なイメージが少なく、顔のイメージや感情をアニメーションで表示することもできる表現豊かなアイテムです。モザイク、スタンプのいずれを使うのかは、シーンによって切り分けるとよいでしょう。
Filmoraでスタンプを使って顔を隠す方法
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- カラー補正、動画トリミング、動画テロップ挿入、ノイズ除去
- キーフレーム、モーショントラッキング、クロマキー合成、タイトル挿入、字幕編集
- PIP(画面分割)、無音検出アドオン、ARステッカー、AIポートレート
- ローカル、デバイス、ウェブサイトとDVDの四つの方式で動画を出力できる
Step1.動画をタイムラインにドロップします。
Step2.クリップをダブルクリック > [ビデオ] > [モーショントラッキング] にチェックを入れます。
Step3.被写体の追跡を開始したい位置に [再生ヘッド] を移動してから、プレビュー画面の枠(ターゲットボックス)のサイズ・位置を被写体に合わせて調整します。このときできるだけ被写体の大きさに合うようにターゲットボックスを調整すると、スムーズに追跡が行えます
Step4.[追跡開始] ボタンをクリックします。
Step5.検出処理が完了したら、[モーショントラッキング] のプルダウンから「モザイクを追加」を選択します。あとは、表示されたモザイクのサイズ・位置を被写体に合わせれば完了です。必要に応じて、モザイクの種類やぼかし具合を調整してください。お好きなスタンプを動画クリップの上に追加して、そのスタンプを [モーショントラッキング] のプルダウンから選択するのもオススメです。
複数のターゲットを追跡するには
モーショントラッキングでは、1つのクリップに対してターゲットを1つだけ指定できます。複数のターゲットを追跡したい場合は、ターゲットごとにクリップを複製してモーショントラッキングを適用します。ターゲットごとにクリップを表示しながら作業するとやりやすいでしょう。
モザイクの設定が終わったら、動画クリップは1つ目だけを表示して、残りの動画クリップは非表示にしておきます。(すべての動画クリップが表示されたままだと、モザイクが見えなくなります)最後に、モーショントラッキングを使いこなすためのコツをご紹介しておきます。
ターゲットボックスが外れてしまう場合の対処方法
●ポイント1
ターゲットボックスはできるだけ対象の大きさにピッタリ合うように調整してください。
●ポイント2
動きの途中でターゲットボックスが外れる場合は、その箇所からターゲットボックスを調整して再度、追跡してみてください。
●ポイント3
対象が一瞬隠れてしまう場合は、その箇所でクリップをカット。再度、対象が現れた箇所から追跡を開始してください。モーショントラッキングは有益な機能です。スタンプやモザイクと組み合わせて人物以外にも活用してみてください!