映画やテレビの最後に流れるエンドロール
エンドロールは、スタッフロールやクレジットタイトルとも呼ばれ、映画やテレビ番組のエンディングで作品に携わった人や団体名、時にはメッセージを表示するのに使われます。
上方向や横方向に流れていくテロップが一般的で、結婚式ムービーでも良く見かけます。今回は、Filmoraのテキストを使って3種類のエンドロールの作り方をご紹介いたします。
Part1:かっこいいエンドロールの作り方 3選
① 無料動画編集ソフト動画編集Filmora X
最新バージョン登場!Filmora X(フィモーラ)
- 無音検出、ARステッカー、モーショントラッキング、キーフレーム、雑音除去
- 動画分割、結合、画面録画、色調補正、カラーマッチ
- 動画フィルター、タイトル、動画反転、トリミング、ミックス、結合などを備える
- 縦横比、色相、明るさ、速度、彩度、コントラストなども調整できる
- ローカル、デバイス、ウェブサイトとDVDの四つの方式で動画を出力できる
①、下から上へ流れるエンドロール
Step1.映画風の下から上に流れるエンドロールなので、ファイルタグからプロジェクト設定を開き、フレームレートを24fpsに変更します。
Step2.タイトルタグからエンディング、クレジット1をタイムラインに追加します。このタイトルは下から上へ流れる動きが最初から設定されているので、文字を打ち換えるだけでお好きなスタッフロールが作れます。
Step3.クリップを伸ばしたり縮めたりすると流れる速さが変わるので、速度と文字の大きさを読みやすいように調整します。
※流れないタイトルテンプレートもあるので、表示したい人数に合わせて合うテンプレートを選んで使うのもお勧めです。
Step4.背景に画像や動画を追加して全画面で使用する場合は文字が見えづらくなる場合があるので、文字にシャドーを加えたり背景を少し暗く調整すると文字が見やすくなります。
1カットづつ調整するのが大変な場合はテキストと背景の間のトラックにサンプルカラーのブラックを追加して、不透明度を10%~20%くらいに下げるとすべてのクリップを一括で暗くできます。
また、背景は全画面ではなくて、文字と横並びにして小さく表示するのも良いです。写真のサイズがバラバラな場合は、クリップをすべて選択して右クリック、フィットサイズにクロップを選択すると自動でプロジェクト設定の画面と同じサイズに一括で設定することができます。
②、横へ流れるエンドロール
テレビ番組で良く見られる右から左へ流れるエンドロールは、画面下部のみに表示されるので、動画の内容を邪魔したくないときに最適です。
Step1.タイトルタグからプレーンテキスト、ベーシック1をタイムラインに追加してクレジットタイトルを作成していきます。
※文字の編集を行う時、Filmoraで直接打ち込んでも良いですが、文字が画面の両端を超えると全体が見渡せなくなるので、メモ帳などのテキスト編集ソフトを使うことをお勧めします。
(上段と下段を揃えるようにスペースで調整すると綺麗で読みやすくなります)
Step2.文字入力が終わったら、テキストをコピーしてFilmoraのタイトルにペーストし、アニメーションの項目から左ロールを適用すると、右から左に流れるエンドロールになります。
※ロールアップを適用すると下から上にスクロールするので、上へ流れるエンドロールを一から作る場合はこちらを使います。
Step3.クリップの長さを伸ばして読みやすい速さに調整します。
※表示したい名前が多い場合は3行や4行にしてもOKです。
③、画像を使ったエンドロール
高度テキスト編集を使って、複数のテキストボックスや画像を使ったこだわりのエンドロールの作り方です。
Step1.タイムラインにベーシック1を追加し、クリップをダブルクリックして高度編集画面を開きます。テキストボックスと画像を使いながら自由にカスタマイズしていきます。
例えば、キャストをひとまとめにして横に画像を追加したり、あしらいのイラストを追加したり、文字の組み方を変えながら、自由なクレジットを作成しましょう。画面より下の方を作成したい場合は、高度編集画面を一度閉じて、ビデオ編集項目の変形からポジション「Y」を調整すると上下へ動かすことができます。
Step2.表示したいクレジットが完成したら、クリップのアニメーション編集項目から、カスタマイズを選択してクリップの最初と最後の位置をキーフレームで設定します。最初は画面下部の見えない位置に調整して、最期は画面上部に抜け切るようにします。
※キーフレームを使っているので、任意のタイミングでしばらく止めたり、途中からスクロール方向を変えたり、自由に動かすこともできます。
Part2:かっこいいエンドロールを作成できるおすすめ無料ソフト5選
1)Filmora (Windows,Mac)
特徴:キーフレーム・モーショントラッキング・高度なカラーグレーディング・オーディオダッキング・クロマキー合成などの高機能も搭載し、新機能のAIポートレートやARステッカー等、魅力的な機能も追加され更に進化する一押しの動画編集ソフトです。
2)Aviutl (Windows)
特徴:基本的な編集はもちろん、プラグインを導入することでかなり高度な編集までに対応する無料動画編集ソフトです。導入の仕方が解りにくいですが、国内ユーザーが多く解説動画も多く出ているのですぐに検索できるためプラグインになれると使い勝手の良いソフトと言えます。
3)VideoProc (Windows,Mac)
特徴:基本的な動画編集機能を装備した動画編集ソフトで、有料版と無料版があります。シンプルなインターフェイスで使いやすく動作が軽いのが特徴です。簡単な動画編集には十分ですが、複雑な編集には有料版への移行が必要なソフトです。
4)Lightworks (Windows,Mac,Linux)
特徴:ハリウッド映画などでも実績のある海外製の高機能編集ソフトです。日本語対応しているので国内利用者もそこそこいますが、高機能故の操作の難しさがあり、慣れるのに時間が掛かります。機能的には無料版でも十分に高度な編集が可能です。
5)HitfillExpress (Windows,Mac,Linux)
特徴:海外製の3DやVFXの効果に適した無料動画編集ソフトです。とても高機能で無料とは思えないほどに高度な編集が可能ですが、日本語に対応していないので英語が苦手な方には難しいです。
エンドロール
映画やテレビのエンドロールを見ていると様々なパターンがあるのを見かけます。映画のエンドロールでは、NGシーンやメイキングを流している作品などは、少し得した気分になります。一時期はエンドロールの後で重要なシーンを挿入したりする映画もあって、最後まで気を抜けない作品などもありました。動画の締めの部分に当たるエンドロールをこだわって作ってみるのも楽しいと思います。