色補正&カラーグレーディング
今回は、Filmoraのカラーツールと3D LUT(スリーディーラット)を使うテクニックをご紹介します。色補正(カラー補正)は、光と色のレベルを調整することにより、動画のビジュアルを修正する編集作業です。これは、動画全体が一貫した見た目になるように仕上げるために重要な編集ステップになります。通常、映画やTV番組制作では全体の動画構成の編集が終わった後、カラー補正とカラーグレーディングが行われます。こうすることで、最終動画クリップで使わない動画のカラー補正をする手間を省くことができます。Filmoraでカラー補正する場合にも、もうこれ以上タイムライン上の動画を変更することがない状態になってから行うようにしましょう。では実際にカラー補正とカラーグレーディングのテクニックを見ていきましょう。まずは、カラー補正したいクリップをダブルクリックし、画面左上にカラーウィンドウを表示しましょう。このウィンドウでは、ホワイトバランス/トーン/3D LUT の調整ができます。
色補正とカラーグレーディングのコツ3選
最新バージョン登場!Filmora (フィモーラ)
- トランジション、エフェクト、エレメント、動画結合、動画カット、動画テロップ挿入
- BGM編集、雑音除去、キーフレーム、モーショントラッキング、クロマキー合成
- キーフレーム、モーショングトラック、オーディオダッキング、カラーマッチ
- ローカル、デバイス、ウェブサイトとDVDの四つの方式で動画を出力できる
LUTの使い方
色補正のコツ1:ホワイトバランス
ホワイトバランスは、撮影した際の映像のカラー温度に基づいて「ケルビン」という値で表示されます。たとえば、カメラのホワイトバランスが「5600K」に設定されていて、使用したライトのカラーも同じく「5600K」だった場合、映像がごく自然に見えます。[色温度] などのスライダーを移動させて手動で調整することも可能ですが、[オート] ボタンをクリックすると自動で全体を調整してくれます。変更した数値をリセットしたい場合には、スライダーの横に表示された [リセット] 矢印をクリックすると元の数値に戻せます。
色補正のコツ2:トーン
[トーン] では、コントラスト/彩度/明るさを調整できます。
コントラストとは、オブジェクトを区別可能にする輝度、または色の明るさの差異のことです。ビデオにコントラストを追加すると、クリップ内の陰影にメリハリをつけてより印象的にすることができます。
ちなみに、スマホのカメラは機種によってはデフォルトでコントラストが追加されているものもありますので、コントラストを強くし過ぎると画面全体が暗くなることがあります。
彩度は色の鮮やかさを表します。
色を右にスライドさせると、映像の鮮やかさと活力が増します。逆に、左にスライドすると色の強度が下がります。映像によって微調整してみましょう。動画編集には、グラフ、スコープなどの方法を駆使して映像を精密に修正する方法もありますが、ここでご紹介したスライダーを使って映像を修正する場合には、より自然に見えるようにすることがポイントです。
カラー補正後の映像を他の人に見てもらって、映像が自然に見えているのか確認するのもオススメの方法です。
色補正のコツ3:3D LUT
次に、3D LUT を使って、映像を少しスタイリッシュに演出してみましょう。
カラーグレーディングとは、映像に独特のスタイルを確立することです。映像のプロは、カラーグレーディングを使って映画などを独特のテイストで演出します。
LUT を使えば専門的なカメラなどの機材を使うことなく、いわゆる「映画っぽい」フィルムイメージを手軽に再現することが可能!ハリーポッターなどの映像を思い浮かべてみるとわかりやすいでしょう。
Filmoraには、人気海外ドラマや映画の色合いを再現した 3D LUT が豊富に搭載されています。また、[新しいLUTをロード…] をクリックしたときに開くフォルダは、Filmoraで使用するLUTが格納されている場所です。お好みのLUTのCUBEファイルを配置しておけば、いつでもFilmoraで使用できますので活用してください。カラー補正のBefore/Afterが見たい・・・そのようなときには、チェックボックスをOn/OffすればOK!です。
カラー補正やカラーグレーディングだけを行うプロがいるほど奥が深いテクニックですが、映像がグッと印象的になるのでぜひいろいろ試してみてくださいね!