映画のような動画をつくりたい
Youtubeなどの動画を見ていると、映画のような画質や雰囲気にアレンジされたものを見かけることがよくありますが、どのように編集しているのでしょうか?
今回は、Filmoraを使い一般的な動画素材をアスペクト比、フレームレート、色彩補正、という3つのアプローチで映画風にアレンジする方法をご紹介いたします。
Filmoraを使ったシネマティックな動画を作る方法をご紹介
無料動画編集ソフトFilmora
最新バージョン登場!Filmora X(フィモーラ)
- 分割・クロップ、動画の回転、スピード調整、エフェクト
- キーフレーム・モーショントラッキング・クロマキー合成
- キーフレーム、モーショントラッキング、カラーグレーディング
- 直感的に動画を編集できる高性能の動画編集ソフト
- 初心者でも簡単にプロレベルの動画を作成できる
インストール時から搭載されている素材の種類も豊富で、Filmstockとの連携によりWebからは更に多くの素材をダウンロードすることが可能です。AIポートレートやARステッカーなどの新機能も続々追加され、すべての動画編集者のご要望に応えることができる、おすすめの動画編集ソフトです。
①、アスペクト比を変更
通常のカメラで撮影した16:9の動画に比べて随分横長になります。アスペクト比を変えるだけで、映画っぽい雰囲気になります。
Step1.プロジェクト設定を変更する方法。プロジェクト設定→アスペクト比を、21:9(シネマスコープ)に変更します。HD動画で1920×1080しかない場合は、解像度のアスペクト比をロックして横幅を1920に変更します。フレームレートを24fpsにすると映画っぽくなるので変更してOKをクリックします。プロジェクト設定を21:9に変更するとプレビュー画面が横長になり、もとの動画が19:6なので左右が足りなくなっていますので、クリップを右クリックしてフィットサイズにすると画面いっぱいになります。上下の収まりが悪ければクロップボタンをクリックして表示位置を調整します。
Step2.こちらは、動画サイズを16:9のまま上下に黒い帯(レターボックス)を追加する方法です。先に紹介したシネスコサイズのプロジェクトでエクスポートすると、動画を投稿したいときに、プラットフォームの使用に合わない場合がありますので、その場合はこの方法がおすすめです。やり方はいくつかありますが、簡単な方法は、エフェクト→オーバーレイ→フレーム→シネマ219を、動画クリップの上のトラックに追加し、動画に合わせてエフェクトを伸ばします。上下の収まりが悪い場合はクリップをダブルクリックして、変形項目のポジションYで上下の位置を調整できます。
画面は16:9のままですが、上下がカットされて、テレビで映画を見ているような雰囲気になります。下の帯に映画風字幕を表示しても雰囲気が出ます。
②、フレームレートを変更
映画の雰囲気を醸す要素として、フレームレートはとても重要です。一般的な日本のテレビ放送は30fpsでカメラの設定も30fpsか60fpsになっていることが多いです。これに対して映画は24fpsが一般的ですので、フレームレートを24fpsにすると、映画特有の残像感のある質感を出すことができます。
③、色彩補正
映画製作ではグレーディング呼ばれる作業工程があり、専門のスタッフによって画面の色彩が細かく設計、調整されています。Filmoraにもいくつかの色彩補正ツールがあり、画面の色彩調整を行うことができます。その方法の一つの、カラーマッチを使うと、初心者でも簡単に映画の色彩に合わせることができます。
Step1.画像でも動画でも大丈夫なので、映画のワンシーンなどの好きな色彩に調整されたクリップをタイムラインに追加しておきます。色を変えたいクリップをダブルクリックして、色→カラーマッチにチェックを入れ、比較表示を選択して、色を寄せたいシーンにスライダーを合わせて、「一致する」をクリックするだけで色を合わせることができます。※カラーマッチを使っても思い通りの色にならない場合は、高度編集でもっと細かく色を調整することができます。
Step2.色彩補正以外にも、エフェクト→LUT→シネマティックのフィルターを動画の上にドラッグ&ドロップするだけで、簡単に色を変更することができます。
④、撮影でこだわるポイント
Step1.ハイクオリティーな映画風動画を作るなら、撮影のこだわりがとても重要です。ライティングや構図、カメラワークなど、こだわるポイントはとてもたくさんあります。特にカメラを安定させて撮影することは重要で、これだけで動画のクオリティーが、ぐっと上がります。
Step2.三脚やジンバルがあれば活用して動画の質を上げましょう。また、カメラの設定だけでも随分印象が変わります。撮影の段階で映画風編集をするのが決まっているのであれば、はじめから24fpsや120fpsに設定しておくのもおすすめです。
映画風の動画
テレビや動画と違い映画には独特な雰囲気、例えばノスタルジックであったり、前時代的な感覚を与えたり、ストーリーに対する期待感などを呼び起こしたり、様々なイメージを雰囲気だけで付加することができます。既存の動画素材を映画風にするだけで、また違った雰囲気の作品にすることもできますので、Filmoraを使って試してみてはいかがでしょうか。