"パソコンのOSにトラブルが発生した場合、ディスク全体を初期化して再インストールする必要がある場合があります。新しいOSを導入する場合でも、一部のファイルを書き換えてアップグレードをするよりもフォーマットしてインストールした方が動作が安定します。 パソコンのディスクにはユーザーが作成したりダウンロードして入手したファイルが保存されているので、初期化前に別の場所に一時避難させておく必要があります。"
パソコンに別のOSをインストールしたい場合や既存のシステムファイルが破損して起動ができなくなってしまった場合には、ディスク全体を初期化して白紙の状態に戻す必要があります。 誰かから中古パソコンを譲ってもらった場合も、リカバリ用のメディアを使用してOSを再インストールしたほうが動作が速くて快適に利用できます。Windows7・8を10にアップグレードしたい場合にも、フォーマットをしてインストールをした方が動作が安定します。OSの修復・アップグレードや中古パソコンを使用する場合などに、ディスク全体をフォーマットする必要があります。購入した新しいフラッシュメモリを使用する際も、最初にフォーマットを行う必要があるケースがあります。
OSがインストールされていないドライブを初期化したい場合には、「マイコンピュータ」を開いてアイコンを選択して右クリックで「フォーマット」を選択します。システムがインストールされているディスク(Windowsの場合はCドライブ)の初期化をしたい場合には、パソコン購入時に付属または最初に作成したリカバリ用メディアで再起動してからフォーマットを行う必要があります。リカバリ用のメディアを使用して再起動をしなければCドライブのフォーマットを行う事は不可能なので、単なる誤操作でシステムディスクのデータを全て消去してしまうような事はありません。
外付けドライブやUSBメモリ・フラッシュメモリなどであれば、誤操作でフォーマットをしてしまうケースがあります。パソコンのファイルを削除しただけであれば、無料のツールを利用してデータを回復させることが可能です。これに対してディスク全体をフォーマット(初期化)するとディレクトリ構造も一緒に削除されてしまうので、無料で入手可能なツールでファイルを復元することは不可能です。なぜならファイルを復元する前に、失われてしまったディレクトリ構造を元の状態に回復させなければならないからです。 「Recoverit」を活用すれば、失われてしまったディレクトリ構造を元通りに回復させてから削除されたファイルを復元してデータを取り出すことができます。
別のドライブにインストールした「Recoverit」を起動すると、最初にメニュー画面が表示されます。「フォーマットデータ復元」を選択して進むとドライブの選択画面が表示されるので、初期化したディスクを選択します。以後は画面の指示にしたがって作業を進めるだけで自動的にディレクトリ構造を回復させ、削除されたファイルを取り出すことができます。ディスクを分割して別のドライブとして使用していた場合には、最初に「パーティション復元」を選択して作業を進めましょう。簡単な操作でフォーマット前の状態に戻すことができます。
Step 1:ソフトを起動します。
Step 2:復元したいパーティションを選択して、「開始」をクリックし、パーティションをスキャンします。
Step 3:スキャンが完了できましたら、「了解」をクリックします。
Step 4:ファイルタイプを選択して、「復元」ボタンをクリックします。
Step 5:ファイルの保存先を確認しましたら、「保存」をクリックして自動保存ができます。
「Recoverit」を利用すれば、コンピュータについての専門的な知識を持っていない方でも簡単な操作で失われたファイルを復活させることができるという利点があります。ディスクの初期化以外にも間違えて「ゴミ箱」を空にしてしまったり、USBメモリやSDカードのファイルを削除した場合でも役に立ちます。有料ソフトなのでライセンス料が必要ですが、4,980円で購入ができるので専門の業者に依頼するよりも費用を大幅に抑えることができます。ちなみにWordやExcelのライセンス料は1万円近くなので、有料ソフトとしては安いといえます。
今まで見てきた様に、ごみ箱から削除してしまったファイルを元に戻す事には専用のソフトが必要な事が明らかになりました。これらを総合的に判断すると、データリカバリーが最も簡単で強力です。復元できるファイルも550種類サポートされます。今、最も信頼できるソフトはデータリカバリーが一番だと言う事が分かりましたね。
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