テレビ番組を録画する際に用いる外付けHDDをはじめ、一般的にも動画を記憶装置に録画するという機会が増えたのではないでしょうか。大容量のデータを格納することができる記憶装置の活用は、データ管理をする上で大変心強いものかと思います。今回は、記憶措置に録画した動画が再生できないという問題について、その原因と対処法をまとめたいと思います。
原因1 記憶装置の故障、接触不良
原因2 電源の供給が足りていない
原因3 初めて接続した際の初期化、最適化時が完了する前に録画を開始してしまった
原因4 動画データが損傷している
記憶装置自体に問題がなければ動画データが壊れている可能性が高いです。動画が破損していても記憶装置内に破片が散らばっている状態であればデータ復元ソフトを使用し修復が可能です。「Recoverit」(リカバリット)の「ビデオ修復」という機能を使用すれば簡単な手順で破損してしまった動画データを元に戻すことができます。
壊れたデータを復元すると聞くと、難しいイメージがあるかと思います。データ復元専用ソフトの操作時、PC内で様々な設定をしないといけないのかなど、手順に不安を覚えるかもしれません。ですが「Recoverit」は直感的に操作できる画面で、したいことを選択すれば自動で復元作業が開始されます。
Recoverit修復ソフトを起動します。メイン画面から「ビデオ修復」をクリックします。「追加」ボタンまたは「ビデオを追加して修復を開始する」ボックスをクリックして、再生できない記録装置で録画した動画を追加します。
追加完了して、「修復」ボタンをクリックします。再生できない記録装置で録画した動画の修復が始まります。
この復元作業は記憶装置の深い場所までスキャンされますが、これは特許を取得した高度な技術が用いられているため安全なデータ復元が期待できます。無料ダウンロードすることができるので実際に使用してみるのも良いかと思います。
また、動画データを修復する他の方法もいくつか挙げたいと思います。
費用はかかりますが、一番安全な手段ではあります。選び方のポイントを紹介します。
・全国に窓口や支店があるか
・成功報酬型のサービスかどうか
・セキュリティ管理が徹底されているか
・復旧実績があるか
フリーソフトの「VLC Media Player」を使用して修復する方法
【手順】
1.動画ファイルを右クリックし、ファイルサイズを確認する
→ここで明らかにサイズが小さい場合、動画データの大部分が破損しているのでこのソフトでは修復が難しいと思われます
2.VLC Media Playerを起動し、「メディア」の「ファイルを開く」から動画を再生する
→ここで再生できればこのソフトでの修復が可能です
3.「メディア」の「変換/保存」を選択する
4.表示されたウィンドウの「ファイル」タブをクリックする
5.「追加」をクリックして、破損したファイルを選択する
6.「変換/保存」の▼ボタンをクリックし、「変換」をクリックする
7.出力ファイルの「参照」をクリックし、変換ファイル名を指定する
8.「参照」の上にあるボタンをクリックし、プロファイルのエディションを設定する
9.「カプセル化」タブから、壊れたファイルと同じ形式を選択する
10. 「ビデオコーデック」タブの「ビデオ」と「オリジナルのビデオトラックを保持」にチェックを入れる
11. 「オーディオコーデック」タブの「オーディオ」と「オリジナルのオーディオトラックを保持」にチェックを入れる
12.プロファイル名を適当に入力し「作成」ボタンをクリックする
13. 変換ウィンドウに戻ったら、「プロファイル」に先ほど作成したプロファイルを指定し「開始」をクリックする
・記憶装置はデリケートなので不安定な場所や高温になる個所に置かない
・重い動画データは処理速度が遅い場合があるので、処理中に電源を落としたりケーブルを抜いたりしない
・バックアップを取っておく
記憶装置で録画した動画データが突然壊れてしまうということは珍しいことではありません。記憶装置の中という見えない場所ではデータがどのようになっているか簡単に確認できません。紹介したデータ復元ソフトの「Recoverit - 強力な動画修復ソフト」は、記憶装置に録画されている動画データを修復することにおいて、メリットが多くおすすめです。
お手元の記憶装置やデータの状態によっては専門のデータ修復業者へ依頼したり、フリーソフトで修復を試みるのも良いかとは思います。データの状態に合わせてより良い手段を選択する手助けになれば幸いです。
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